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介護の準備、いくら貯めておいた方がいい?(3ページ目)

「介護」はどの家庭でも起こりえる問題です。今は元気な両親や自分達も、万が一介護が必要になったとき、どんなサポートがあり、自己負担はどれくらいなのか知っておきたいですね。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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どれくらい必要?


■まずは老後資金
介護が必要になった時、通常の介護費用は老後の生活費とほぼ同じと考えれば、まずは老後資金を貯めるのが先決です。年金は、働けなくなった老後の大切な収入となりますので、受給資格についてきちんと確認をしておきましょう。

毎月貯めておきたい額はこちら!
老後の資金、いくら貯めておけば安心?

■通常の介護費用の他にかかる費用
・在宅介護
通常の介護費用の他に、大きな出費となるのが在宅介護ならリフォーム代です。介護保険制度で20万円までは1割負担ですが、20万円で出来る工事は限られます。トイレ、お風呂の工事やエレベーターの設置はそれぞれ50万円~200万円以上費用がかかります。

・有料老人ホーム
施設に入所を希望していても、待機者が多くて1~2年待ちということも。介護付き有料老人ホームは、一時金が100万円以下のところもありますが、1000万円~2000万円程度必要になります。

・親の介護
親と離れて住む場合は「遠距離介護」のための交通費がかかります。航空会社各社は、航空運賃が割引になる介護帰省割引を設けていますが、その他の交通期間で介護による帰省のための割引はないので、交通費が大きな負担になります。

元気なうちに、介護状態になったら年金や預貯金、その他の資産を、介護費用に充てられるよう、話をしておきたいですね。兄弟がいる場合は、親の財産を勝手に処分すると、相続の時にトラブルとなるので十分話し合いが必要です。親の住む自治体のサービスについても調べておきましょう。

老後を考えることは、どう生きたいかを考えることです。先のことは誰にも分かりませんが、自分の老後資金をしっかり貯めつつ、プラス老後の予備費、兼介護費用として500万円~1000万円程度貯めておく、もしくは民間の保険で準備できれば、介護の方法も選択の余地がありそうです。

<関連リンク>
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