預金・貯金/定期預金の活用術

定期預金とは?定期預金の基本と落とし穴をわかりやすく解説

銀行の普通預金口座に50万円、100万円と預金残高が増えてきた時には金利が高めの「定期預金」を活用してみませんか?定期預金の中には、普通預金の200倍以上も高金利のものもあるのです。ずっと普通預金に預けっぱなしで「定期預金」を知らないという人もいると思うので、定期預金の基本と注意点、気を付けたい落とし穴について解説します。定期預金以外の安全商品である個人向け国債なども紹介します。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

  • Comment Page Icon
定期預金については以下の記事もご覧ください。
『史上最低金利に!どうするアナタの定期預金?』

 

普通預金の残高が増えてきたら「定期預金」も活用

銀行口座の普通預金の残高が50万円、100万円と増えてきたら、どうしますか?現在は、都市銀行の普通預金の金利が0.001%、定期預金で0.002%とほぼ変わらないため、定期預金に預け替えないという人も多いようです。(金利は2022年11月18日現在)
 
でも、定期預金に預け替えれば、生活口座と「貯める口座」を分けることができ、うっかりお金を使ってしまうことなくお金を貯められます。総合口座の定期預金なら、普通預金口座が残高不足でも貸し付けてくれるので、クレジットカード等の支払いがある時も安心です。

社会人になってからずっと低金利で「定期預金」を知らないという人も多いので、ここで定期預金についておさらいしてみましょう。
 
普通預金の残高が増えてきたら高金利の定期預金の活用がお得

普通預金の残高が増えてきたら「定期預金」も活用

 

定期預金の仕組みとは

定期預金とは、満期日まで原則として引出しができないため、流動性が制限される一方、普通預金と比べると金利は高くなっています。

■預け入れ期間
定期預金の預け入れ期間は最短で1カ月。他には、2カ月、3カ月、6カ月、1年、最長10年まで扱う銀行もあります。また、自分で満期日を指定することもできます。

■金利
以前は、預入期間や、預入金額に応じた金利が設定されていましたが、低金利が続く今、都市銀行では1か月定期も10年定期も、1000万円以上の大口定期も同じ金利です。
最初に預けた時の金利が、満期まで続く固定金利と、6カ月ごとに金利を見直す変動金利があります。

■利息
預けたお金(元本)にだけ利息がつく単利型と、元本+利息に更に利息が付く半年複利型があります。ただ残念ながら、低金利の今は、1億円を5年預けても、どちらも同じ利息になります。10億円預けると、複利型の方が5円高くなります。
 

いつも使っている銀行の定期預金でいいの?

給料の振込口座を生活費のメイン口座として使っている人は、何も考えずに定期にまとまったお金を入れている人が多いようです。とりあえずいつもの銀行に預けるのではなく、他の銀行の金利もきちんと比較して選びましょう。

例えば、下記2行の定期預金の金利を比べてみましょう。
※金利は2022年11月18日時点

<預け入れ期間1年の定期預金>
・都市銀行……0.002%
・オリックス銀行(スーパー定期3年)
……0.25%(100万円未満の預け入れ時)

都市銀行とオリックス銀行の金利は、125倍違うことが分かります。100万円貯金しておくと、3年間で税引き前の利息は7523円と60円の違いです。
 

元本割れなしで増やせるものは?

ここで定期預金以外の金融商品にも目を向けてみましょう。人気があるのは「個人向け国債」です。「国債」とは、国が資金を調達するために発行する債券のことです。証券会社だけでなく、取り扱っている銀行もあります。

期間は3年、5年、10年から選ぶことができ、3年、5年は固定金利、10年は変動金利です。途中でお金が必要になった場合は、中途換金することもできます。

金利は、3年0.05%、5年0.05%、10年0.17%で、いずれも定期預金よりは高い金利になっています。
 

貯めるお金と増やすお金の違いとは

定期預金に預けると、そのままにしておく人がほとんどです。お金に色はつけられませんが、5年以内に使う予定があるお金は定期預金で大事にとっておいて、それ以上使う予定がなければその一部を将来のために増やすお金にするのもいいでしょう。

お金を増やす=運用=株だ!とばかりに思いつきで株に投資するのは危険です。全てのお金を、1つの銘柄で運用するのではなく、いろいろな会社や国に分散するのがいいですね。

日本の低金利を嘆いているだけでは、お金は増えません。お金は国境を越えますので、自分で外国語をしゃべって海外で働かなくても、これから成長する国の株や債券を買っておけば、その国と一緒にお金も成長してくれます。ただし、外国の企業の株といっても、会社を探すのが大変です。そんな人は、たくさんの会社が入っている投資信託を選ぶといいでしょう。ネット証券なら100円から買うことができます。

つみたてNISAを利用すれば、金融庁のお眼鏡に叶った投資信託およそ200本の中から、年間40万円まで毎月つみたて投資をすることができます。利益がでても税金を引かれないのが最大のメリットです。
 

定期預金についてよくある質問

Q. 定期預金が、おすすめではないのは、どんな人ですか?

A. すでに5年以内に使う予定があるお金が貯まっている人です。定期預金にだけお金を入れっぱなしにするのではなく、徐々に、増やす「投資」の方にお金を移していきましょう。 

Q. 定期預金と自動積立定期預金の違いは?

A. 定期預金は、10万円や100万円などの一定額を、一定の期間(1年、3年など)、預け入れる金融商品です。自動積立定期預金は、毎月普通預金から、決めたお金を自動で定期預金に移してくれる金融商品です。5000円など、少額からお金を自動で積み立ててくれるので、確実にお金を貯めることができます。


【関連記事をチェック!】
押さえておきたい定期預金の基本
あっという間に100万円! 財形貯蓄って何?
年収200万円からの家計管理はじめの一歩
みんないくら貯めてる? 平均貯蓄額は?
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます