テレビ/テレビのメーカー別トレンド

三菱 REAL(リアル)の特徴とおすすめテレビ(2ページ目)

液晶方式、プラズマ方式それぞれのメーカー毎に製品の特徴を紹介しましょう。今回は三菱編です。ブランドネームはREAL(リアル)。すべて液晶方式で、ブルーレイディスクとハードディスクの両方を内蔵したオール・イン・ワンタイプのオリジネーターです。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

参考:三菱 REALの技術と機能

“REAL”は、現在主流の光沢パネルのオリジネーターです。それまで液晶テレビの大方は前面板を着色したフィルターで覆って(マット、ハーフグレイとかいいます)外光の映りこみを減らしていましたが、三菱は内部から通過する光の一部がそこで散乱し解像感や色の忠実度を劣化させることに注目し、光沢仕上げにしました。DIAMOND Panelです。これで映像のコントラストや質感、色の忠実度を上げたわけです。

テレビの大半は階調処理が12ビット、あるいは14ビットどまりでしたが、三菱のDIAMOND Engine PRO IIIを採用した機種の場合、フルハイビジョンを16ビットで処理しますのでなめらかでノイズの少ない映像を再現します。現在は3D対応を果たし、MDR2にはDIAMOND 3D Engine PROが搭載されています。

最近では他に、ブラウン管の発光原理を模した「インパルス型発光制御」も注目に値する技術です。ブラウン管の場合、カソードから発射された電子ビームが蛍光体に当たった瞬間に映像を表示し、ライン毎に描き変え(リフレシュ)ますが、ホールド表示の液晶方式は、次の画像情報が来るまで液晶が開いた状態になっているので残像が目につきやすい欠点がありました。

三菱REALの場合、液晶が応答完了した間のみバックライトを点灯させることで、映像を描き変えていく液晶の中間応答過程が目に入らないため、残像感が少なくすることが出来ます。

栄光のDIATONE(ダイヤトーン)ブランドを引き継ぐのもREAL。グループ企業の要素技術開発力の厚みを活かし、カーボンナノチューブ+樹脂の新材料による「NCVスピーカー振動板」をテレビに採用するなど、研究と挑戦が伺えます。デジタル放送の圧縮過程で欠落した情報を復元するDIATONE HD、内蔵スピーカーで5.1chの音場を再現するDIATONEサラウンド5.1、 DIATONEサラウンドHEADPHONE機能も同社らしい特徴といえるでしょう。

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