テレビ/テレビのメーカー別トレンド

パイオニアのおすすめ薄型テレビ

液晶方式、プラズマ方式それぞれのメーカー毎に製品の特徴を紹介しましょう。今回はパイオニア編です。ブランドネームはKURO(クロ)。パイオニアの映像へのこだわりが結晶した、唯一無比のテレビがKUROであるといえるでしょう。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

パイオニアのテレビ:KURO(クロ)
テレビの世界の「ハイファイ」

プラズマテレビのオリジネーターの一社であり、パネルを自社生産、セットの生産販売から、家庭へのインスタレーション(設置)ビジネスまで全てを手掛けてきたプラズマのイメージリーダーですが、2009年の製品からパネル開発スタッフがパナソニックに合流して開発を統合、今後はセットの生産に徹することになります。

プラズマテレビの美点を最大限引き出すため、画質をきめ細かく練り上げ、コモディティ(日用品)になることを潔しとせず、42V以上の大画面のみを手掛けてきました。テレビの世界の「ハイファイ」がパイオニアのプラズマテレビなのです。

2007年に、プラズマパネルの予備発光を改善しコントラストを大幅に高めたKUROを発売、それまでの「ピュアビジョン」に替えて現在のブランドネームになっています。

■技術と特徴
KUROの最大の特徴は、自然で素直な高品位の画質に尽きます。明るい環境下では本領を発揮しませんが、照明を調節して高画質ソフトを再生して映し出される映像のなめらかで深みのある映像は、プラズマ方式の素晴らしさを教え、液晶方式の未だに及ばない境地があることに気付かせます。

パイオニアは日本のオーディオビジュアルメーカー中、最も理想主義的なマインドを持つ会社ですが、テレビという日常に密着した世界にあってパイオニアの映像へのこだわりが結晶した、唯一無比のテレビがKUROであるといえるでしょう。

視聴環境に合わせてテレビがユーザーに代わって画質を自動調整する「リビングモード」も、現在流行中のこの種の提案の先駆けです。パイオニアは「壁掛け」をメーカーとして推進する代表的な一社で、社内にCI(カスタムインスタレーション)専門の営業部署がありますので、新築やリフォームで大画面をインテリアに美しく導入したいなら相談するとよいでしょう。

2008年秋の新製品では、一度一体化したディスプレイ部(テレビ本体)とチューナー部を再び分離しました。薄型化に対応するためと、ブルーレイレコーダーの普及とネットワーク対応が急で、壁掛けを推進する同社の製品として、配線の壁裏への再貫通を必要としない形式を選んだとメーカーは説明しています。

パイオニア・KUROのガイドおすすめ機種

旧世代の製品をリーズナブルな価格で買うことが出来るかもしれませんが、同社最終世代の9Gパネルを搭載したKRP-500Aをお薦めします。テレビタイプとモニタータイプの違いは、画質調整機能などで映像の差はありません。フルハイビジョンで50V型という高品位テレビのオリジナルコンセプトを理想どおりに実現した、マイルストーンのような製品です。より大型画面がほしいならKRP-600Aがあります。

KURO KRP-500A (50)

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パイオニア KURO
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