テレビ/テレビのメーカー別トレンド

日立 Wooo(ウー)の特徴とおすすめテレビ(2ページ目)

液晶方式、プラズマ方式それぞれのメーカー毎に製品の特徴を紹介しましょう。今回は日立編です。ブランドネームはWooo(ウー)。プラズマ方式国内二社の一翼を担ってきましたが自社生産を止め、パナソニックと生産統合しました。中大型画面も徐々に液晶方式に重心を移しています。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

日立 Wooo(プラズマ)のガイドおすすめ機種

ALIS方式と決別してから、日立のプラズマテレビはどれも画質が優れています。パナソニックビエラと生産統合した後の製品も、日立らしい重厚かつ自然な色彩で地味ながらキラリと光る存在感を発揮しています。私事で恐縮ですが、私が仕事場でブルーレイソフトの画質判定に使っているのも、同社のプラズマ方式です。

ただし、プラズマを買うなら必ずフルハイビジョンの製品を選ぶこと。その中から最新の大画面P50-GP08をお薦めします。

パナソニックのビエラと兄弟のようなテレビですが、ビエラのカラーリマスター搭載機種がデジタルシネマの色域に準拠しているのに対し、本機はデジタルハイビジョン色域(BT709)に準拠しているため、バランスの良い自然な色彩の放送映像が楽しめます。映画ソフトは黒の深さ、なめらかな階調表現、豊かで艶のある色彩が持ち味。長時間見続けて疲れないプラズマ方式のよさが味わえます。

本機から、フィールドシーケンシャル方式(フレーム毎に左右それぞれの映像を交互に出画する)3Dを採用、プラズマ方式の利点を活かした滑らかで二重像の少ない自然な立体映像を楽しめます。

500GBのハードディスク、アイヴィーポケットの2ウェイハードディスク録画機能を搭載します。スマホ、タブレットからの操作にも対応を果たしています。画質、機能両面で充実した製品ですが、実売価格が安いのも魅力。


Wooo P50-GP08 [50インチ]


【関連サイト】
日立 Woooワールド


参考:日立 Wooo(プラズマ)の技術と特徴

一時はパネル生産メーカーのFHP(富士通日立プラズマディスプレイ)を子会社化して、32V型の中画面までプラズマテレビのラインナップを幅広く展開しましたが、2009年に自社生産を止めパナソニックと生産統合しました。また、中小画面に関しては液晶方式に重心を移し、プラズマ方式は50V中心の大画面に集約しました。

日立はずっと富士通の開発したALIS方式プラズマパネルを採用していました。プラズマテレビの高精細化が至難だった時期に、画面の精細感と明るさを両立させるユニークな方式でしたが、一般的なAC方式プラズマ方式や液晶方式が進歩するにつれて、黒の沈み込みやコントラスト等で不利な面が目立ってきました。

2008年にALIS方式と決別し一般的なボックスリブ構造を採用した後、プラズマパネルの生産設備を中国に売却、自社生産を止め、パナソニックとパネルの生産統合を行い、さらに現在はビエラとほぼ共通の仕様となりましたが、画質は同じでないのでプラズマテレビを買う時は見比べること。

現在のWoooの看板技術が映像エンジンPictureMaster3(以下PM3)でP50-GP08もこれを搭載します。PM3は、「アドバンスドダイナミックコントラスト2」、「3次元デジタルカラーマネージメント2」、「アドバンスド3次元ノイズリダクション」の3本柱で構成されています。

アドバンスドダイナミックコントラスト2は個々の映像(フレーム単位)でのヒストグラム(明るさの分布)の検出精度を従来の2倍に細密化し、輝度信号と色信号をきめ細かくコントロールしコントラストを高め、自然な階調、特に暗部でなめらかなグラデーション表現を実現します。

3次元デジタルカラーマネージメント2は、特定4色(R,G,B,肌色)に関して従来は明度のみの調整だったのに対して、新たに彩度もコントロールし、合計11色に渡る緻密な色相補正が可能になりました。映像の色情報を常時分析し、プラズマ方式の利点を活かした微妙かつ豊かな色彩の変化を描き出します。
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