スポーツを撮影する場合に必要とされる性能とは?
スポーツをはじめとした激しい動きの被写体を撮影しようという場合、必要となるのは連写性能です。すなわち、1秒間にどれだけ撮影できるかということが重要視されます。ある程度練習を重ねた上で、かつそのスポーツに習熟していれば、ワンショットで決定的シーンを撮影することもできない話ではないのですが……。専門のスポーツカメラマンであっても連写に頼ることは少なくありません。
デジタル一眼レフの連写性能は?
エントリー機では秒間の撮影可能枚数は4~5枚といったところ。中級機になると6~8枚程度、ハイアマチュア、プロ向けになると8枚以上となります。これらは一般的な指標であって、EOS 1Ds MarkIIIのように高速撮影に性能を振った機種など、これに収まらないものもありますが、おおよそはこの範囲内になるでしょう。「ついでにスポーツも撮影する」という程度であればエントリー機を選んでもいいと考えます。秒間4~5枚という撮影枚数はそれほど悪いものではありません。
しかし、スポーツを撮影することを念頭においてデジタル一眼レフを購入するのであれば、中級機以上を購入することをオススメしたいところです。中級機の秒間撮影枚数は多くが6~8枚といったところですが、それ以上に大きなスペックの差があるからです。
ひとつはメモリーカード。中級機以上のデジタル一眼レフは多くがコンパクトフラッシュであればUDMAやUHS-Iという高速規格に対応しており、高速な転送を可能としています。これによってRAW撮影であってもそこそこの連写ができます(関連記事:速い!UDMA対応メモリーカード)。
SDカードであればUHS-Iという高速転送規格があり、現行のSDカードを採用したデジタル一眼カメラは多くがこの規格に対応しています。
もうひとつチェックしておきたいポイントは堅牢さ。スポーツを撮影するシーンではかなりの堅牢さが要求されることがあります。やはり、プラスティックボディのエントリー機よりも、金属ボディの中級機以上のほうが安心といえるでしょう。
ガイドおすすめのスポーツ撮影にオススメのデジタル一眼カメラ
・ソニー α57トランスルーセントミラー・テクノロジーを搭載したα57は、最大で秒間12枚という連続撮影枚数を誇ります。動きの激しい被写体の撮影に向いている機種であるといえるでしょう。またオートフォーカスの確度も、かなり高いものとなっています。チルト式バリアングル液晶ディスプレイ搭載であることも、さまざまなアングルでの撮影に対応できる利点となるでしょう。
・EOS 7D
もう1機種はキヤノンのEOS 7D。α57とは異なり、通常の光学ファインダーを搭載していながら、秒間8枚の連写速度はIMAGE MONSTERのふたつ名に恥じない性能です。また、金属ボディは多くの撮影シーンでヘビーデューティーさを発揮してくれるはずです。
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