はたで見るほど楽じゃない場合があります。
高額納税者で不動産所得が主な方にとっては少し複雑な感があります。所得税が多いと言う事は収入が多いというのは事実です。しかし、借入金が多い場合、収入から税金を差引いた手取りから、さらに借入金の返済があります。従って、給与所得の方に比べて自由に処分できるお金は少ないようです。
事情の分からない方が所得だけ見て「すごいですね」と言われても、実際の資金繰りを見ると厳しい場合があるのです。
例えば、マンションを3億円(全額借入金)で建築し、毎年1000万円の元金返済をする場合。
高額納税者は、所得税と住民税の合算の税率が50%ですから、1000万円の返済をするためには、2000万円の所得(経費を引いた後)を増やす必要があります。
手取りから引かれる借金返済が資金繰りを圧迫することもあるわけです。
個人情報保護法との関係
4月から個人情報保護法が施行され、個人情報については、その取り扱いが厳しくなっております。しかし、所得税の高額納税者の公示については、所得税法で定められているため、個人情報保護法の趣旨とは別に継続されています。
今後、公示の必要の有無も検討されていくでしょうか?
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