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子供費にかかるお金「データ」に飲まれないで!

「子供1人を育てるのに3000万円かかる」といわれています。でも本当に必要なのでしょうか。人生にかかるお金で子供費だけが高額なわけではないのです。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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子どもにかかるお金のデータに飲まれないで

以前、「子供を育て上げるのに3000万円!?」というコラムを書いたところ、「ますます子供を産みたくなくなる」という悲しい声が寄せられました。

数字が教育費恐怖症を生み出しているようですが、それは不本意です!

お金の心配を払拭して元気に子育てを楽しもう、
「あと1人」を考えられるようにしよう

というのがガイドを始めた狙いでもあるのですから。

参照:子供を育て上げるのに3000万円!?

かけ方にもよりますが、こうしたお金がかかる可能性があるということを知らずにいるのもリスクです。ですので、敵の正体を知っておきましょう、ということで、示しているものです。

コラム内でもメッセージを発していたつもりですが、声を大にして言いたいのは、

データに飲まれないで!

ということ。

合計だから大きくなるのは当然!

数字だけ見ると、「こんなにかかるの!」とショックを受ける人もいるでしょう。
コラムでも書きましたが、子供費の負担がなおさら重く見られがちな原因は「合計のマジック」にあるのです。

そこがデータの怖さでもあるといえるでしょう。

人生をお金で見ると・・・

「合計のマジック」がおきるのは子供費だけではありません。

「人生の3.5大支出」も、合計で見れば同じことが起きます(通常は「3大支出」ですが、筆者は見過ごせない「親の介護」も0.5加えてこう呼んでいます)。数字はすべて現在価値です。

<住宅費>  約8000万円
4000万円の一戸建てを頭金1000万円、ローン3000万円(30年、金利3%)で買い、リフォームに合計500万円、建替えに2000万円(現金)かかったケース。

<老後費>  約1億円
夫婦2人で月30万円で25年暮らし、他に医療・介護で1000万円かかった場合。

<親の介護> 0~???
親の介護をどのようにサポートするかで異なります。介護のために仕事をやめたりすれば、その機会費用(将来受け取る年金への影響も含め)まで考えると大きな額になることもあります。

「生活費」は2億円!!

「生活費」というくくりで見るなら、こうなります(老後含め60年間で見た場合)。

<生活費> 約2億1600万円!! 
老後まで含めて、夫婦2人で月30万円ずつ生活費がかかった場合、60年間とすればこうなります。

どうです? 
生きるコストが2億円以上と考えれば(生活の仕方で異なります)、子供費の3000万円はまだかわいいもんだという気になってきました? 

公立中心なら、貯めるのは300万~500万円

しかも、子供を大学に行かせたいと考える場合でも、貯めるべきは教育費の一部なのです。

参照:教育貯蓄の目標額を設定しよう

公立中心で大学だけ私立とするなら、実際の貯蓄目標額は300万~500万円(進路や考え方によってはもっと目標が高額になるケースもあります)。
生活費2億円から数百万円をひねり出すと思えば、できそうですよね? 何より今は児童手当があります。きちんとキープしておけば、約200万円にもなるのです。

つまりは、長期なら、やりくりでどうにかならない数字では決してない、ということです!

数字にびびらず、子どもが生まれたら、家計を少々見直して、ちょっとだけ生活習慣を変えて、細く長くコツコツと積立をする!

それが、教育資金積立の王道なのです。

【関連コラム】
「子供を育て上げるのに3000万円!?」
「教育貯蓄の目標額を設定しよう」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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