子どもが生まれると“行事”が多くなる
子どもが生まれると、突然、日本人としてのならわしに目覚める人も少なくありません。多くは、親の代でも慣習としてやってきたことだからと、迷うことなく行う人が多いようです。乳幼児期に行う主な行事は、次のようなものがあります。
●お宮参り
生後1ヵ月頃、神社に詣で、祈祷をしてもらう行事。夫婦のほか、両方の親が列席することもあります。祈祷の後、家族で会食をするのが一般的になっているほか、写真館で記念写真を撮る場合もあります。
●お食い初め
子どもが誕生して100日目かその前後の週末に行うことが多い行事です。鯛の尾頭付きのお膳などで祝う家庭もあります。自宅でご馳走を作ってお祝いする場合と、仕出しを行う店に料理を依頼する場合があるようです。子ども用のお膳を買い揃えて行事を行う家もあります。
●初節句
男の子なら兜や鯉のぼり、女の子は雛飾りを飾ります。親からプレゼントされることが多いようです。親を迎えて、会食などを行うこともあります。地方によっては長男だけきちんとしたお祝いの席を設ける場合もあります。
行事にかける費用は家庭で異なる
それぞれの行事にかかる費用(かける費用)は、地域や家庭で異なります。住んでいる地域や、親(おじいちゃんやおばあちゃん)の考え方で、中には、長男だけは親戚を集めて盛大な会を行う場合もあるようです。
基本は兄弟姉妹に平等に行うべきですが、ママ・パパが多忙で、2人目以降が手抜きになる場合も少なくないようです。
普通・ちょっとゴージャス・節約コース
それぞれの行事を、普通コース、ちょっとゴージャスコース、節約コースと3つに分けて、概要と費用を見ていきます。お宮参り
【普通コース】着物、またはスーツ姿で両親とともに近くの神社へお参りして、家のカメラで写真撮影。その後、レストランで食事会。
費用は主に食事代として1万~5万円。きちんと祈祷をしてもらうなら祈祷料が、写真館で撮影するなら写真代がかかる。
【ちょっとゴージャス】
神社にお参りし、祈祷してもらった後、写真館で撮影。その後、親戚約20人で割烹で食事会をしてお祝いをする。
費用は、祈祷料、写真代、食事代で15万~30万円。でも、お祝いも入るので、実質的な負担は少ない。
【節約コース】
夫婦と子どもで普段着で神社へ行き、家のカメラかケータイで写真撮影。食事はファミレス。
費用はファミレス代として5000円程度。
お食い初め
【普通コース】自宅で、両親が買ってくれたお膳に鯛の尾頭付きなど料理を作って飾り、家族でお祝い。
費用は主に食事代として5000~1万円。
【ちょっとゴージャス】
双方の両親を招き、お寿司屋さんで鯛の尾頭付きのお膳でお祝い。
費用は食事代として3万円程度。
【節約コース】
お食い初めは特別、何もせず。費用もかからない。
初節句
【普通コース】5月人形やこいのぼり、お雛様を買い、飾ります。たいがいはおじいちゃんやおばあちゃんが買ってくれます。他に、写真館で記念写真を撮り、お祝いをくれる親戚に配ります。
費用は主に写真代として2万~5万円。
【ちょっとゴージャス】
5月人形やこいのぼり、お雛様は、じいじ・ばあばにお任せしましょう。割烹に親戚を招いて盛大に行います。写真館で記念写真を撮り、親戚に配ります。
費用は、食事代・写真代で10万~30万円。お祝いもあるので、実質的な負担は少ない。
【節約コース】
男の子は紙でできた小さなこいのぼり、女の子はママが作った折り紙のお雛様で済ませます。写真もケータイでパチリ。
費用はほとんどかからず。
ベビーがすくすく元気に育ってくれることを願っての行事ですので、気持ちがこもっていればOKなはず。工夫して行うといいですね。
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