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賛成?反対?「認定こども園」(4ページ目)

2006年10月からスタートする「認定こども園」に関するコラムを書いたところ、賛成・反対を含め、たくさんの意見が寄せられました。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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まとめ



皆さんのご意見を拝見して気がつくのは、賛成派が親にとってのメリットにウエイトを置いているのに対し、慎重派・反対派の方は、より子供への負担を心配してのものだということです。

特に、日頃子供たちと接している現役の保育士さんや幼稚園の先生からの意見として、強い反対、慎重な意見が出ているのは、逆に気になりました。
子供は意見を言えないからです。

以前、大学の卒論でわざわざこんなことを書いた子もいました。
参照:ケンちゃんの卒論

しかし、慎重派や反対派の意見をつきつめると、認定こども園が反対というより、長時間保育の弊害を心配したもののようにも読めます。
そうなると、従来の保育園も含めての反対意見なのかもしれません。

個人的には、保育園に自分の子を預ける際に、知り合いの保育園出身者にヒヤリングしました。
確かに、少数ですが、中には保育園が嫌いで、「(親からの)見捨てられ感」を抱いたという人もいました。

でも、子供によっては、幼稚園だろうと、保育園だろうと、認定こども園だろうと、合わない子はいるのではないかと思います。

合わない子に入園を強要をした結果がどういう形で出るのか・・・
しかるべき機関できちんとした追跡調査を行って、その影響を検証しないと、結論が出ない問題だと思います。

誰にとっても完璧な状態というのはないと思います。

低成長、高負担、格差社会ということで、すでに家庭も共働きを前提としなければ成り立たなくなっています。
しかし、何かを妥協して(犠牲にして)「次善の策」をとる場合に、子供ばかりにしわ寄せがいくのは、本末転倒になりかねません。

育休が3年取れるようになって、しかも給与がその間6割くらい保障され、あるいはパートで復帰する人でも派遣並の給与がいただけるようになれば、経済的な理由からあせって働く必要はなくなると思います。そうでもしないと、乳幼児期の長時間保育の問題は、根本的には解決しないように思います。

いずれにしても、育児ストレスを感じていて幼稚園よりやや長めに預けたい方や、仕事をしたいのに、「働いていないから認可保育園に入れない」という矛盾を解決するのにはとても有効なものだと思います。

あとは、園との相性や、子供の性格を見極め、親の目や肌で感じて「選択」することが大事なのだと思います。


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