最も教育に「お金をかけたい」県は?
教育にかかるお金・かけるお金
最も多く「教育」を選んだ都道府県は、埼玉県でした。10位までを挙げると次の通りです。ちなみに、全国平均は20.1%です。
<教育にお金をかけたい都道府県>
1・埼玉県 30.4%
2・徳島県 28.9%
3・鳥取県 28.6%
4・沖縄県 27.9%
5・京都府 27.0%
6・奈良県 26.7%
6・福岡県 26.7%
8・北海道 25.6%
9・神奈川県 25.5%
9・佐賀県 25.5%
なお、受験勉強に関して、「お金がかかっても教育サービス(塾など)をフル活用して挑んで欲しい」という意見に同意した人が多かったのは、北海道(46.2%)、兵庫県(45.1%)、香川県(44.7%)でした。しかし、なぜか「教育にお金をかけたい都道府県ベスト10」には兵庫県や香川県は入っていません。不思議です。
逆に、受験勉強を「参考書やアプリなど低コストな教材のみで挑んで欲しい」という意見に同意した人が多かったのは、沖縄県(48.9%)、富山県(48.8%)、鳥取県(38.8%)でした。このうち、沖縄県と鳥取県は教育にお金をかけたい都道府県ベスト10に入っています。下宿代などがかかるため、受験コストは押さえないといけないということでしょうか。
教育にお金をかけている都道府県庁所在地は?
今度は、総務省「家計調査年報」(2016年)のデータから、都道府県庁所在地の平均教育費を見てみましょう(2人以上世帯)。調査データには、都道府県庁所在地以外の市も一部、含まれていますのでそれも含めて考えます。1カ月当たりの教育にかけるお金が最も高い都道府県庁所在地はどこだと思いますか?
答えは……さいたま市です。前出の「教育にお金をかけたい都道府県」の1位も埼玉県でしたので合致します。埼玉県は教育熱心だということですね。次いで、東京23区、福岡市、横浜市、川崎市、京都市と続きます。
<教育にかけるお金が高い都道府県庁所在地>
1位 さいたま市 20,114円
2位 東京23区 18,794円
3位 福岡市 17,379円
4位 横浜市 15,725円
5位 川崎市* 15,510円
6位 京都市 15,204円
7位 堺市* 14,508円
8位 千葉市 14,250円
9位 山口市 13,778円
10位 奈良市 13,748円
(総務省「家計調査年報」(2016年)より)
*都道府県庁所在地ではない
教育にお金をかけない都道府県庁所在地は?
同じく、総務省「家計調査年報」(2016年)のデータから、都道府県庁所在地の平均教育費が低いところを見てみましょう。教育費を抑えているとみることができます。<教育にお金をかけない都道府県庁所在地他>
1位 青森市 5,689円
2位 長崎市 6,374円
3位 和歌山市 7,166円
4位 甲府市 7,299円
5位 熊本市 7,338円
(総務省「家計調査年報(2016年)」より)
教育費をかけない都道府県庁所在地の第1位は青森市です。長崎市、和歌山市、甲府市、熊本市と続きますが、いずれも、最も教育費をかけているさいたま市の1/2より1/3に近いくらいです。
自力学習ができているということなのでしょうか。いずれにしても、教育費格差が大きいことがわかります。
【参照コラム】
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