学費・教育費/大学でかかるお金

大学生への「仕送り」が過去最低に!(2ページ目)

東京地区私大教職員組合連合より、2015年に首都圏の私大に入学した学生のいる世帯を対象に行った『私立大学新入生の家計負担調査 2015年度 』が発表されました。家計負担の厳しさが浮き彫りになりました。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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自宅外通学者の入学年費用は302万円

自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」は295万3144円で、前年比8300円ダウン。自宅外通学世帯の「税込収入」は900万9000円なので、「入学の年にかかる費用」が税込年収に占める割合は32.7%。やはり家計にとっては大きな負担になっているのがわかります。

仕送り額が過去最低に

仕送り額は、入学後で費用がかさむ5月が10万1800円、出費が落ち着く6月が8万6700円と、いずれも減少しました。

6月の仕送り額は、1994年度の12万4900円をピークに減少し、2005年度に初めて10万円を割り、今回さらに低下。1986年の調査開始以来、最低を更新しています。

家賃の平均は6万1200円で、仕送り額から家賃を引いた生活費は12年連続で減少し、1986年の調査開始以来、過去最低の2万5500円になりました。

奨学金希望は過去最高

一方で、日本学生支援機構を含む奨学金を「希望する」「申請した」との回答は過去最高水準に。

希望者のうち、実際に申請した割合も増加し続け、すでに6割を超えました。自宅外通学者は7割近く、自宅通学者でもほぼ5割が奨学金を申請しています。

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