●住宅ローンの返済額は借入額と金利、返済期間で決まる
住宅ローンをどう借りればいいか、と言われてピンとこない人も少なくないかもしれません。「そんなもの、不動産会社や銀行の言うとおり借りておけばいいんじゃない?」と考える人もいるでしょう。たしかに、マンションのモデルルームなどでは不動産会社が住宅ローンのシミュレーションをしてくれて、「ほら、こんなに安く買えますよ」と試算結果を示してくれます。でも、住宅ローンの借り方は何通りもあるので、不動産会社のシミュレーションが必ずしもあなたにとって最適な方法とは限らないのです。言われるままに借りるとソンをすることもあり得ますから、いろいろな借り方を検討してみることをお勧めします。検討するためには、住宅ローンの返済額がどう決まるのかを知る必要があります。答えから先に言うと、「借入額と金利、返済期間で決まる」ということです。 |
●借入額が多いと返済額も多くなる
借りるおカネが多いと、返済額も多くなります。なんだか当たり前のような話ですが、借入額の増える分よりも返済額の増える分のほうが多くなるという点がミソ。というのも「住宅ローン入門1」でも述べたように、ローンの返済には利息の支払いが含まれるからです。図表1のケースでは、借入額が1000万円から1500万円に500万円増えると30年間の総返済額が758万円強増え、同じく借入額が2000万円増えて3000万円になると総返済額が3035万円強増えています。