住宅ローンの借入/これから借りる住宅ローン関連情報

ローン申込みで個人情報漏洩!?(2ページ目)

住宅ローン申込時は、あなたの年収・負債情報など様々な情報を取り扱います。情報漏洩の被害を未然に防ぐためにも、来月全面施行される「個人情報保護法」をよく理解し、より慎重な住宅ローンの申込みをしましょう。

執筆者:西田 善太

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住宅ローン申込時の個人情報は何があるの?

銀行窓口イメージ
ここから流出がおきたと考えるだけでもよい気分ではないですね。
一般的に、住宅ローンを申し込む時は以下のような個人情報を預けることになります。

■ 氏名、生年月日、住所、電話番号(メールアドレス)、家族構成など
■ 勤務先、所属部署、連絡先、年収、勤続年数、見込退職金など
■ 預貯金額などの資産状況、金融機関からの借入状況など

他人に知られたくない情報ばかりです。皆さんはいつも以上に慎重になるべきでしょう。

また、一般的に住宅ローンを申し込む場合は2つの窓口を利用します。1つは申込先金融機関の窓口(ネット上も同様です)、もう1つは不動産会社から申込みをする場合です。あなたの印鑑を押して正式な借入申込書を提出するまで申込みではないと言われるかもしれないが、上記のあなたの情報を預ける相手(銀行窓口、インターネット口、不動産会社など)へは個人情報取扱事業者として「個人情報保護法」で定められるルールを守る必要がありますので、次のチェックポイントを読み「この会社に自分の個人情報を預けても大丈夫か?」の判断基準にしましょう。

被害にあわないための、必ずおさえておきたい重要チェックポイント!


■ 何を目的に利用されるのか?
前頁のBさんは「他サービス勧誘のためメールアドレスを利用してもよい」などに知らずに同意をされたのかもしれません。あなたの大切な個人情報を預ける相手が何を目的に利用するのかを確認しましょう。もし万が一、その目的以外で利用された場合は、「個人情報保護法」での事業者による「目的外利用」にあたる可能性が高いです。(一般的には悪用と言いますね)

■ 誰に利用されるのか?
前頁のBさんは個人情報を預けた「不動産業者以外の会社がDMマーケティングのために利用してもよい」などへ知らずに同意をされたのかもしれません。個人情報の預け先が別の会社へあなたの情報を渡す場合は、確認しておくべきでしょう。
博士イメージ
法律ができても、最終的に「自分の身は自分で守る!」
先ほど紹介をした2つのチェックポイントはあなたの個人情報を預ける時に行うこと!預けた後では遅い!2つの窓口(不動産会社・銀行窓口)を例に、不動産会社でアンケート用紙などにあなたの氏名、生年月日、勤務先、年収などを書く時や、銀行窓口で住宅ローン申込をする時がチェックするタイミングです。担当者からあなたの個人情報取扱についての規約の提示があったり、インターネット上で同様の規約が掲載されている時は色々質問してみましょう。
規約がないにも関わらず、あなたの情報だけ提供するように勧誘する相手はまず疑ってかかったほうが、前頁のBさんのような被害を未然に防ぐ最善の方法です。

最後にこの記事を通して、「個人情報を預ける」と言ってきましたが、これは銀行の口座などに「お金を預ける」と同じ意味です。あなたの「個人情報はお金」と思って取り扱う事業者を慎重に選びましょう。

【関連記事】
「洩れまくる個人情報に歯止め」(よくわかる経済)
「利用目的の同意は必要なの?」(企業のIT導入)
「アナタの個人情報、守られてる?」(企業のIT導入)

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