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金利上昇!どちらが得?10年固定vs長期固定(2ページ目)

今後金利が上昇すると考えるなら長期固定金利が安心。でも、長期固定の金利が高くなり、金利が低い10年固定も魅力的。どちらがお得かは、今後の金利次第。金利上昇によって、どのくらいの差が出てくるのか検証してみます。

高田 晶子

高田 晶子

住宅ローン ガイド

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返済期間が短いと10年固定が有利!

もともと返済期間を短く考えている人、30年返済くらいにするけれど、繰上返済を行い、20年程度で完済しようと思っている人、そして、現在借入れ中で残りの返済期間が20年程度の人。このような方は、前ページの30年返済の場合とは、少し傾向が異なってきます。

それでは、借入額3,000万円、20年返済(ボーナス返済なし)の場合には、将来の金利によって、毎回返済額と総返済額がどう変わるかを見てみましょう。

・20年全期間固定の金利 2.3%
・10年固定の金利    当初10年間1.6%、11年目以降店頭金利から‐0.7%

<全期間固定vs10年固定、借入額3,000万円、20年返済の場合>
長期VS10年固定_2

将来の店頭金利が5.0%で、総返済額はほぼ同じに。

 
いかがでしょうか?30年返済の場合には、11年目以降の店頭金利が4.5 %t程度で10年固定の方が総返済額が多くなる、という試算結果でした。ところが、20年返済の場合には、店頭金利5.0%で、総返済額では10年固定と長期固定はほぼ同じ金額。この金利水準以上に上昇しなければ、長期固定よりも10年固定の方がお得、ということが言えます。

ただし、10年固定の場合には、11年目以降の金利が上昇すると、毎回返済額も上昇してしまうので、その頃に、教育費負担が増えるというような場合には、総返済額だけで判断するのではなく、毎回の返済が無理のないよう長期固定にしておいた方が良いでしょう。

将来の金利水準を仮定して計算することによって、どちらの金利タイプが有利なのかはある程度自分でも把握することができます。金利タイプ選びに迷ったら、総返済額で比べてみるのも一つの手段。ネット上のシミュレーターでも計算できるものもありますので、ご自身の借入額や返済期間で試算してみましょう。

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