住宅ローンの借り換え・返済/住宅ローンの見直し関連情報

住宅ローンの借換えが家計を救う!?(2ページ目)

食品などの値上がりが家計を打撃する中、住宅ローンの見直しができれば大きな効果が期待できます。でも、一時的な返済額の軽減は、将来の重荷に繋がることも。家計を救うための借換えの方法と注意点をご紹介します。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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毎月の返済額を減らすには、さらに金利の低いものを

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低い金利のものに借換えるのが鉄則。でも、金利タイプを変更してしまうと将来負担になることも。
毎月の返済額を抑える方法は、ズバリ、今の適用金利より低い金利の住宅ローンに借換えをすることです。しかし、いくら、低い金利のものがあるからと言って、固定金利型から変動金利型へというように、安易に金利タイプを変更してしまうと、将来負う金利上昇リスクが変わってしまいます。まずは、リスクが変わらない金利タイプで比較し、それでは、十分に効果が出ないが、今、どうしても毎月返済額を下げたいという場合に、別の金利タイプを検討するようにしましょう。

まずは、現在の住宅ローンの金利タイプを確認してみてください。変動金利ですか?固定金利選択型ですか?全期間固定型ですか?

金利タイプの確認ができたら、固定金利選択型や全期間固定型の場合、あと何年、固定金利期間が残っているのか確認してみましょう。現在の金利タイプごとに、毎月返済額を減らすための借換えは、次のように考えられます。

現在の住宅ローンが変動金利型・3年固定など固定期間が短いもの

数年前の住宅ローンと比べると、最近の住宅ローンは、優遇幅が大きくなっている傾向があります。全期間?0.7%というものを、全期間?1.2%というものに借換えをすれば、0.5%金利を引き下げられます。この金利差は、現在のみならず、完済までずっと今のローンよりも低い金利で借りられることになるので、総返済額で見ても大きな効果が出ることになります。

また、3年固定など固定期間が短いものを借入れしていた人で、当初固定期間がすでに切れてしまった人も多いのではないでしょうか?当初固定金利期間の優遇幅が大きいと、現在の優遇は?0.4%程度と小さくなっている場合も多く見られます。このようなローンであれば、最近の優遇幅が大きなローンに借換えをすることにより、さらに大きな効果が望めます。

10年固定など固定期間が中期のもの

この金利タイプは、金利上昇リスクを変えずに、さらに金利の低いものに借換えをするのは難しいかもしれません。現在の10年固定の金利水準は、2.4%前後。現在のローンが、この金利よりも高いものであれば、最近のローンは固定期間終了後の優遇幅が大きくなっていることもあり、借換えをすれば将来的にも効果があります。

同じ金利タイプでは効果がなく、しかし、今は、どうしても毎月の返済額を抑える必要があるという場合には、変動金利や3年固定などを検討しましょう。ただし、このような金利タイプに変更する場合には、将来は今よりも返済額がアップしてしまう可能性があります。よって、あと2、3年で教育費のピークが終了する、というように短期間で支出が少なくなるのであれば良いのですが、その見通しがない場合は、収入を増やすなど早急に対策が必要となります。何も対策を打たないと、単なる問題解決の先延ばしになりかねませんので注意しましょう。

長期固定金利型の場合、そして借換えでは効果が出ない場合の方法は次のページで。
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