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住宅ローンの保証料はなんのための費用?(2ページ目)

住宅ローンの諸費用のほとんどは住宅ローンの保証料です。ではこの保証料はなにを保証してくれるものなのでしょうか?

村元 正明

執筆者:村元 正明

住宅にまつわるお金ガイド

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信用保証会社はなにをしてくれるのでしょうか

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信用保証会社は住宅ローンについてはとても大切な役割を担っています。信用保証会社の役割をよく理解しておきましょう。
これまで説明したように、住宅ローンを借りるときに保証料を支払うことで、信用保証会社は実質的に住宅ローンの連帯保証人になってくれます。そのために、保証会社の保証を受けることができれば。住宅ローンを借りることが可能ということになります。

それでは、これ以外に住宅ローンを借りた人にとって、信用保証会社とはどのような役割をするのでしょうか?

住宅ローンの返済が問題なく進めば、住宅ローンの繰上返済をした場合の保証料の払い戻しの金額を通知して払い戻しをしてくれたり、住宅ローンを完済したときには、抵当権設定の抹消手続きを行うための書類を送付してくれるくらいの役割となります。

ただし、やむをえない理由で住宅ローンの返済が滞ってしまうと、住宅ローンを貸した金融機関が連帯保証人である信用保証会社に住宅ローンの残債の返済の肩代わり(代位弁済)を請求することになるので、今度は信用保証会社は金融機関に代わって、住宅ローンを返済できない人に残債の返済を迫ることになります。

このように、多くの人が多額の保証料を支払うので、保証料は返済できなくなったときに助けてくれるための保証というイメージを持っていますが大きな誤りです。

信用保証会社を自分で選ぶことができないのが現状

信用保証会社は、多額の保証料を徴収し、住宅ローンについてとても大きな役割を果していているにも係らず、現在の住宅ローンの仕組みでは信用保証会社の人と話をする機会もありません。

また、金融機関が自行で指定する信用保証会社(通常は金融機関の子会社の信用保証会社または独立系の信用保証会社)だけしか認めないと定めているので、住宅ローンを借りる人は自由に保証会社を選択することは残念ながらできません。

海外では、住宅ローンを借りる人の立場に立った信用保証に関する保険などがあり、住宅ローンを借りる人が、実質的には自由に信用保証会社を選べる仕組みになっています。

日本ではこのような制度は根付いていませんが、海外の良い制度はどんどん取り入れていく方向に行けばよいと思います。
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