全国の自治体には乳幼児と子供の医療費負担を助成してくれる制度があります。子育てをしていくにあたりとても助かる制度ですが、助成の内容が実は自治体によって異なるのです。子育て支援のために各自治体が独自で制度を手厚くしているからです。
そこで最近競い合うように上乗せ制度を用意している東京23区の医療費助成について調べてみました。居住している自治体の医療費助成制度を上手く活用する事で、民間の医療保険を節約することも可能になります。
東京都の医療費助成制度の内容
東京都では乳幼児医療費助成制度事業(マル乳)で、原則として小学校就学前の乳幼児の医療費を助成しています。健康保険が適用される範囲の検査・治療であれば、医療費の自己負担分を助成してくれます。他には「養育医療」「小児慢性疾患」「育成医療 」「療養給付」「大気汚染関連疾患」等の医療費助成制度があります。詳しくは東京都こども医療ガイドに記載されています。乳幼児医療費助成制度の現状(東京23区)
小学校に就学する前の制度では、都の制度にプラスして入院時の食事療養に係る標準負担相当額も助成する区があります。小学校就学前の乳幼児を養育している各区内に住所を有する保護者が助成の対象です。所得制限についてはどこも設けておりませんが、生活保護を受けている場合等は対象外となるようです。■入院時の食事標準負担額(食事代)も助成する区は?!
江戸川区、大田区、北区、品川区、渋谷区、新宿区、世田谷区、台東区、中央区、豊島区、練馬区、港区、目黒区の13区です。
■入院時の食事標準負担額(食事代)は自己負担となる区は?!
足立区、荒川区、板橋区、葛飾区、江東区、杉並区、墨田区、千代田区、中野区、文京区の10区です。
※江東区は平成18年3月で入院時の食事標準負担額の助成が廃止され、4月以降は自己負担となりました。人口急増による影響が出ているのでしょうか?
乳幼児の医療費助成については、各区の違いは入院時の食事標準負担額(食事代)を助成するかどうかぐらいです。ところが都では制度化していない小中学生への助成については各区で大きく内容が異なります。子供(小中学生)の医療費助成がどうなっているのか、次のページで実態を確認してみましょう!