医療保険/医療保険の保障内容と保障額の決め方

医療保険・がん保険は掛け捨てがよい?(3ページ目)

医療保険やがん保険は掛け捨てを選ぶのが正解? 保険のプロでも答えに困りそうな問いについてガイドが検証してみました。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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月々の保険料と実質負担額のどちらを重視する?

何を優先して考えるかによって決まるのね!

何を優先して考えるかによって決まるのね!

前のページでは、同じ保障内容で、掛け捨て(解約返戻金なし)タイプと貯蓄性がある(解約返戻金あり)タイプでどちらがお得かについて、月々の保険料と実質負担額を比べてみました。

月々支払う保険料から判断すれば、掛け捨てタイプのほうが貯蓄性のあるタイプよりお得(保険料負担が軽い)と言えます。ただ、将来保障の見直しをする考えがあり、終身の保障が絶対必要というわけではないなら、定期タイプの医療保険のほうがさらに保険料負担は軽いはずです。
 
保険料の実質負担額で判断するなら、加入後の一定期間を除けば、貯蓄性のあるタイプのほうが掛け捨てタイプよりも少なく済みます。ただ、この場合、保険料の払込期間を終身払いではなく有期払い(払込期間を60歳まで等)にすると、もっと実質負担額は少なくなります。比べてみるとよいでしょう。
 
保険料の差額分を運用するという考えもありますが、比較的リスクのない預貯金や国債では大した運用益は期待できません。株や投資信託等で運用を頑張るなら運用益を期待できますが、結果を出すには知識や時間も必要になります。それなりの自信と覚悟が必要かもしれません。

結局のところ、掛け捨てタイプのほうがよいかどうかは、何を優先して考えるかによって決まってきそうです。家計において保険料はどのような位置付けなのか、保険に何を求めるのか等を十分に考えて判断してはいかがでしょうか。

保険選びや保険の見直しは総合的な判断を

終身医療保険を解約した場合は、同時にその後の保障もなくなってしまいます。解約する場合は、安心できる保障確保の為に、新たな医療保険へ加入することをおすすめします。ただ、その時点の健康状態等によって、新たに加入できない場合も考えられますので、保障の見直しの際は、十分に注意して行ってください。

保障期間や保険料払込期間の設定は他にもあります。また、このような比較は前提条件や保険商品が異なると全然違う結果になることも十分に考えられます。医療保険を選ぶ際は、必要な保障額や保険会社の経営状況なども確認し、総合的な判断をするよう心掛けましょう。

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