医療保険

医療保険は本当に必要なのか? ひろゆき氏が「割に合わない」と語る理由

病気への備えとして加入する人が多い医療保険。しかし、ひろゆき氏は「民間の医療保険は割に合わない」と主張します。日本の公的医療保険制度を踏まえながら、保険料を払い続けるより合理的なお金の使い方について解説します。

All About 編集部

ひろゆき(西村博之)氏近影/画像提供:徳間書店
ひろゆき(西村博之)氏近影/画像提供:徳間書店

病気やケガへの備えとして、医療保険に加入している人は少なくありません。しかし、毎月の保険料負担を考えると、「本当に必要なのだろうか」と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。

実業家・著作家のひろゆき(西村博之)氏は著書『貧しい金持ち、豊かな貧乏人 賢い安上がりな生き方80の秘訣』(徳間書店)の中で、「民間の医療保険は割に合わない」と主張しています。

日本の公的医療保険制度を踏まえると、なぜそう言えるのか。病気への備え方と、保険料より優先してお金を使うべきことについて見ていきましょう。

目次

民間の医療保険は割に合わない

生命保険文化センターの調べによれば、民間の生命保険会社や郵便局、JA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っている生命保険のうち、疾病入院給付金が支払われる生命保険の加入率は約65%だそうだ(2022年度)。

生命保険、医療保険はマイホームに次いで生涯で2番目に高い買い物とも言われる。一生で支払う保険料が1000万円を超える人も珍しくない。日本人は保険に入りすぎだ。

そのような生命保険、医療保険は本当に必要なのだろうか。病気になるリスクに備え、安くもない保険料を毎月払い続ける。その保険料が実を結ぶのは病気になったときである。ようするに「自分の不幸」にベットしているわけだ。不可解な行為である。

健やかに生きるうえで大切なのは、高額な保険に加入することではない。当たり前だが、健康をキープすることだ。

病気になって入院すれば、たしかに保険会社は給付金を振り込んでくれる。でも、そもそもその給付金は加入者みずからが支払った先行投資のリターンにすぎない。大した得にはならないのだ。ましてやそれで病気が治るわけでもない。割に合わないのである。

保険料より健康への投資を優先しよう

そもそも民間の保険は、加入者が平均的には儲からない仕組みになっている。そうでないと保険会社はつぶれてしまうからだ。加入者が儲からないから保険会社は儲かるのである。つまり加入者にとってそれは「損をする賭け」なのだ。

そんな保険にお金を費やすのはバカげている。そのお金があるなら健康診断や人間ドックに使ったほうがはるかに有意義だ。

そして残りは貯金しておこう。病気を早期発見できれば、治療費もさしてかからないだろう。幸運にも病気と無縁でいられれば、その貯金は別のことに使える。保険に加入するより、あらゆる意味で合理的だ。

人生100年時代である。病気に備えてお金を費やすのではなく、健康寿命のためにお金を使おう。それが文字どおり、健全な生き方だ。

健康保険だけでなんの心配もいらない

民間の医療保険に頼らずとも、日本には優れた公的医療保険制度がある。子どもから老人まで全員が加入する国民皆保険により、日本の医療費の自己負担額は先進国のなかでも格安だ。

よく聞くことがあると思うが、公的医療保険制度が限定的なアメリカの場合、救急搬送されただけで数十万円もの請求が届くことも珍しくない。

それに比べて日本は天国である。医療機関にかかった費用のうち自己負担分は最大で3割だ。

しかも入院などで医療費が高額になった際には「高額療養費制度」が適用される。

高額療養費制度は患者の医療費負担が過重にならないようにするための措置であり、保険診療の範囲内の診療であれば、医療費がどれだけ発生しようが一定金額を超えたぶんはすべて国が負担してくれる。

たとえば1か月の医療費が100万円だったとしても、年収370万円以下の人なら自己負担は月5万7600円で済む。年収370万~770万円の場合なら最大約11万円の自己負担でいい。

世界トップクラスの公的医療保険制度

日本の公的医療保険制度はかくも手厚いのだ。世界に誇る破格の制度である。

日本に生まれたあなたはラッキーだ。わざわざ民間の医療保険に加入する必要はどこにもない。それはまさにお金のムダ遣いだ。

保険適用外の治療の薬が必要になったらどうするんだ? と心配する人もいるだろう。

でも、ともにがんでお亡くなりになった経済評論家の山崎元さんも、経済アナリストの森永卓郎さんもご自身の闘病を通して、公的医療保険制度と高額療養費制度で治療費は十分にカバーできるとおっしゃっていた。

いわゆるお金のプロがそう言っているのだ。民間の保険はいらない。公的な健康保険の恩恵に浴して身軽に生きていこう。ここは日本なのだ。

この書籍の著者:ひろゆき(西村博之)プロフィール
1976年、神奈川県生まれ。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人となる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」の運営に携わる。2009年、「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人となる。現在、数多くのネットメディアに出演する、日本を代表する論客の1人。著書多数。

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