医療保険の保険料の払込期間はどうやって決める?
何気なく決めてしまうことの多い払込期間について掘り下げて考えてみました。
保険料から払込期間を考える
保険料を何歳まで払うか決めるのに、保険料をいくら払うのかは大事な要因になります。まずは、払込期間によって支払う保険料がどう違うか、確認してみましょう。表1は、25歳女性が医療保険に加入する場合の、払込期間ごとの保険料の一例です。60歳まで35年間毎月保険料を払っていく場合だと、月々の保険料は4432円、30年間で合計186万円払うことになります。
同じ保険に加入しても、払込期間が異なれば、月々の保険料や合計の保険料は異なります。表1の例では、払込期間が長くなると月々の保険料は減り、合計保険料は増えています。
表2は、40歳女性が加入する場合の保険料例(表1と同じ医療保険)です。25歳と比べると月々の保険料は高いのですが、払込期間が同じ年齢までだと、合計の保険料は25歳の場合よりも少なくなっています。
表3は、55歳女性が加入する場合の保険料例(表1と同じ医療保険)です。払込期間が60歳や65歳の設定はなく、70歳払いで保険料は月々1万1573円、終身払いで月々6060円となっています。払込期間が同じ年齢までだと、合計保険料は25歳と同程度に設定されています。合計保険料は、払込期間が75歳や80歳だと、終身(85歳まで払込と仮定)よりも多く払うことになっています。
※表1~3のいずれも、払込期間が終身の合計保険料は、85歳もしくは90歳まで払い込んだと仮定した場合の保険料を記しています。
以上3つの例から、払込期間を短くすると月々の保険料は多くなり、合計の保険料は少なくなることが確認できます。また同じ保険でも、加入する年齢によって保険料が異なることも確認できるでしょう。
次ページでは、ライフプラン上の収支から保険料の払込期間を考えます。