ストレス/身近な人のストレスケア

あなたはアサーティブな会話できてますか?

会話の中で、いつもあなたは聞き役ですか?それとも自分の話ばかりしていますか? アサーションな会話をマスターすれば、人間関係が円滑になります。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

あなたは自分を押し通すタイプ?
それとも控えめになるタイプ?

友人のYと、久しぶりに夕飯を一緒に食べる約束をしました。でもその席で、Yの話すことといったら、会社や家庭のグチばかり。あなたの話など、聞きだそうともしません。気がつくと、もう1時間も同じ話ばかり繰り返しています。

このような状況におかれたとき、あなたならどう思うでしょう?

A 「私も話したいことがあるのに、ちっとも話せないじゃん! Yみたいに、自分のことばかり話す人って大嫌い。親友だと思ったけど、もう二度と付き合うもんか!」

B 「Yも大変だなあ。1時間もぶっ続けで話すなんて、相当参っているに違いない。でも、私も聞いてもらいたいことがあるのになあ。もう、このへんで帰りたいんだけど、どう切り出せばいいだろう・・・」

人間関係の中で、相手の気持ちより自分を優先したい人はAを選び、いつも自分が控えめになってしまう人はBを選ぶことと思います。あなたの場合は、どうでしたか?


双方わかりあうために必要な
コミュニケーションとは?

実は、A、Bともどちらも理想的なコミュニケーションの方法ではありません。

Aのパターンをつらぬけば、せっかく築いた人間関係を失うことにもなりかねません。いくら気分を害したとしても、相手を理解しようともせず、怒りをつのらせただけでは、結局は双方ともわかりあえずに終わってしまいます

一方、Bの場合は相手の気持ちを思いやるやさしさが全面に現れています。でも、自分の気持ちを主張せず、遠慮しすぎています。

Bの場合、あなたが聞き役になることで、一見コミュニケーションが円滑に進むように見えます。しかし、会話の中で自分も言いたいことを主張できなければ、結局は人間関係も長続きしなくなってしまいます

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます