あなたは自分を押し通すタイプ?
それとも控えめになるタイプ?
友人のYと、久しぶりに夕飯を一緒に食べる約束をしました。でもその席で、Yの話すことといったら、会社や家庭のグチばかり。あなたの話など、聞きだそうともしません。気がつくと、もう1時間も同じ話ばかり繰り返しています。このような状況におかれたとき、あなたならどう思うでしょう?
A 「私も話したいことがあるのに、ちっとも話せないじゃん! Yみたいに、自分のことばかり話す人って大嫌い。親友だと思ったけど、もう二度と付き合うもんか!」
B 「Yも大変だなあ。1時間もぶっ続けで話すなんて、相当参っているに違いない。でも、私も聞いてもらいたいことがあるのになあ。もう、このへんで帰りたいんだけど、どう切り出せばいいだろう・・・」
人間関係の中で、相手の気持ちより自分を優先したい人はAを選び、いつも自分が控えめになってしまう人はBを選ぶことと思います。あなたの場合は、どうでしたか?
双方わかりあうために必要な
コミュニケーションとは?
実は、A、Bともどちらも理想的なコミュニケーションの方法ではありません。Aのパターンをつらぬけば、せっかく築いた人間関係を失うことにもなりかねません。いくら気分を害したとしても、相手を理解しようともせず、怒りをつのらせただけでは、結局は双方ともわかりあえずに終わってしまいます。
一方、Bの場合は相手の気持ちを思いやるやさしさが全面に現れています。でも、自分の気持ちを主張せず、遠慮しすぎています。
Bの場合、あなたが聞き役になることで、一見コミュニケーションが円滑に進むように見えます。しかし、会話の中で自分も言いたいことを主張できなければ、結局は人間関係も長続きしなくなってしまいます。