コーチング

相手が話したくなる黙り方とは?(2ページ目)

あなたの沈黙の仕方、もしかして相手をますます黙らせてしまっていませんか? 今回は相手の話を促し、引き出す、効果的な黙り方のポイントをお伝えします。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


ノンバーバルをつくり出すもの

笑顔をつくって、感じよく頷く……というように、どんなにプレゼンスをつくったとしても、相手の足りないところや間違いを指摘しようとして聞いているならば、相手は安心して聞くことはできません。

どんな視点で話を聞いているのかは、思いのほか相手によく伝わるものです。ですから、相手の話を聞くとき、重点をどこにおくのかを意識する必要があります。

何も意識せずに話を聞くとき、私たちは、「いい・悪い」「正しい・正しくない」と言った具合に「二極化」して物事を捉えがちです。これは決して悪いことではありません。外界で何が起きているのかをキャッチし、判断するのは、生物として生き延びるための知恵でもあるからです。

しかし、この二極化、話を聞かれる相手からすれば「ジャッジ」されているという緊張や反発を生むことになります。ですから、相手の話を促す、相手から引き出したい場合にはこの二極化に注意が必要です。

では、「二極化しない!」と意識すればいいのかというと、そう簡単ではありません。リンゴのことを思い浮かべてはいけませんと言われると逆にリンゴが頭に浮かぶように、また代わりに何をするのかが不明確なために、「……しない」というのはなかなか実行が難しいのです。

そこで、二極化に代わる、新しい軸を持って話を聞くことが必要になります。たとえば、
  • 相手のよいところを見つけよう
  • さらにうまくいくために必要なことは何だろう
  • 相手は何を一番伝えたいんだろうか
というように、「可能性の探求」「相手の立場」へと視点をシフトするのは1つの方法です。

このように、聞くとは決して受身な行動ではなく、実はとても能動的でクリエイティブな行動、つまりリーダーシップが必要な行動とも言えるかもしれません。

さて、あなたは次に相手の話を聞くとき、どのようにリーダーシップを発揮しますか?
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