バナナはお腹の調子が悪いときにも強い味方です。簡単に食べれるのも嬉しいですね。 |
特に慢性的な下痢がみられる場合、水分、ビタミン、ミネラルの不足にも注意をはらう必要があります。
腸への負担を軽減するためのヒント
■軽食を1日に何度も摂ろう食事を1日に5、6回に分けることで、腸に食物が溜まる不快感や、おなら、下痢などを軽減することができます。また、効率的に栄養素を吸収しやすくなると言われています。
■高脂肪食は控えよう
マーガリン、マヨネーズ、揚げ物、クッキー、ケーキ、チョコレート、ナッツ類、クリーム、クロワッサンなど、脂肪が多く含まれるものは下痢を起こしやすいので控えるようにしましょう。
■消化しやすいものを食べる
果物や野菜は、可能な場合は皮や種を取り除くようにしましょう。また、ナッツ類は控えましょう。生で食べるより、調理をしたものをゆっくり食べるのもよいでしょう。お腹の調子が悪いときは、雑穀米や雑穀パンよりも、白パンや白米を食べましょう。
■便の硬さを改善してくれる食べ物を意識
お米、パン、おろしりんご、バナナなどは便の硬さを改善する役割があると言われています。お腹の調子が悪いときには、食べ過ぎずに少量からはじめましょう。
■乳糖を控えよう
牛乳や乳製品に含まれる乳糖は下痢を起こすことがあります。牛乳は下痢を起こしても、ヨーグルトやチーズは大丈夫だという人もいるので自分の症状を確認してみましょう。
■サプリメントの摂取を検討しよう
消化吸収不良があるということは、必要なビタミン・ミネラルが吸収されていない可能性があります。サプリメントの摂取を医師と相談してみましょう。
■症状が重いときは甘みの強いものに注意
腸の手術をした後や、下痢がひどい場合に、甘みの強いものを食べると症状が悪化する場合があります。様子をみながら少しずつ取り入れましょう。
■下痢がひどい時は失った成分を補足しよう
下痢が続くと体に不可欠なナトリウムやカリウムが失われてしまいますので、補給が必要になります。例えば、スポーツドリンクやトマトジュースにはナトリウムとカリウムが、バナナ、オレンジ、オレンジジュースにはカリウムが、味噌汁やスープなどにはナトリウムが含まれます。
■飲み物はできるだけ食事と別に摂ろう
食事をする時間とずらすことで、胃の中の内容物の量が多くなりすぎるのを防ぐことができます。
■カフェインの量に注意しよう
カフェインを多く摂ると下痢を起こすことがあります。カフェインはコーヒー、お茶、コーラなどに含まれます。
食べれる量や食べ物の種類は個人によって異なりますので、注意深い観察が必要です。消化不良が長く続いている人は、食べた物や飲んだものを日記につけて、下痢の様子などと一緒に記録するとよいでしょう。お腹の不快感、お腹の痛み、下痢の有無をみながらの調整が必要になります。「○○は食べていいですか?」という質問をよく受けますが、基本的には、食べることにより不調が生じなければ大丈夫である場合が多く、その答えは本人が一番よく分かっているのかもしれません。個人によっても事情は異なることもありますので、担当の医師や栄養士と相談しましょう。