必要なのは「気遣い」と「割り切り」の「バランス」
ひとつ屋根の下に同居するのですから、気遣いはやはり必須です。ただ「干渉しない」だけではなくて、相手のことを想うこと。大人の親子関係を感じさせるコメントが目立ち、インターホンの使い方などくらし方に反映していく様子を見ることができます。
- 思いやり、優しさがあれば楽しくすごせます。(親世帯・息子夫婦・一体)
- 互の家庭を大切に思ってあげること。(親世帯・娘夫婦・独立)
- 同居する時、血縁関係がない人に思いやりをもって接することが大事。(子世帯・息子夫婦・共用)
- たとえ、実の親子といえどもプライバシーは守るべきであると思います。実子の配偶者への心配りをする事が大切ですし、その心配りがスムーズな人間関係につながっていくと思います。(親世帯・娘夫婦・一体)
- 親しき仲にも礼儀あり。・・・いくら仲良くうちとけあっていても、常に相手のことを考えて行動しているつもりです。相手が嫌がる行為や会話はしないよう心がけています。(子世帯・息子夫婦・融合)
- 実の親でも尊敬と感謝を忘れずに、自分の意見を妥協することも必要。共有スペースを作ることで新たな家族作りを楽しんでいけるとよい。(子世帯・娘夫婦・融合)
- 必要なこと以外はインターホンで用事を済ませ 、お互いのプライバシーを保つようにしています。(親世帯・息子夫婦・独立)
- 私自身が同居を経験しているので自分が嫌だと思ったことは相手にも言ったり行動したりさしひかえる。(親世帯・息子夫婦・共用)
|
とは言え、気遣いばかりでは息が詰まってしまいます。同居をするにあたり「割り切り」は必要。性格によっては、あっけらかんとしている方が上手くいくこともあるようですね。
- 全部見ようとせず、片目をつぶる。(親世帯・息子夫婦・一体)
- とにかく、何かを期待しない事が一番。笑って生活できることが一番です。(親世帯・息子夫婦・独立)
- 主導権は若者に任せて余り主張を押し出さず、頼まれた事だけ心よくするのが仲良く暮らすこつだと思う。(親世帯・娘夫婦・一体)
- 特に何も考えない事。夫の親で自分とは小さい頃から生活していたのではないので考えが合わなくて当然と思っている。(子世帯・息子夫婦・一体)
- 自然体でいるのが一番。疲れたら昼寝もし、自分のペースで掃除をする。手抜きを笑ってごまかす事。(子世帯・息子夫婦・一体)
- 自分の親と同じ感覚で話す。敬語では話さない。(子世帯・息子夫婦・一体)
- 家計は割り切ってきっちりとわける。(子世帯・娘夫婦・独立)
- 私はすごくお母さんに甘えています。変にじゃなく、お願い出来る事はお願いしちゃいます。きっと、お母さんがさばさばした人なので、私はとても楽に同居していると思います。あと、私が彼の両親を大切にすれば、彼も私の両親も大切にしてくれると思うから。(子世帯・息子夫婦・共用)
|
そして、この「気遣い」と「割り切り」のバランスをうまく表現したコメントも目立ちます。言いたいことを全部言ってしまうのも良くないが、言わないのも良くない。この辺りのさじ加減もコツとなるようです。最後のコメントにあるように、親世帯妻・子世帯妻の女2人のバランスがポイントなのかも知れません。
- 言いたいこと、不満は押さえて、半分しか言わない。言いすぎるとカドがたち、けんかになるし、言わないと自分のストレスになる。(子世帯・娘夫婦・一体)
- お互いを思いやり言いたい事は8割まで・・・の気持ちが大切だと思います。(子世帯・息子夫婦・独立)
- 同居する両親の生活を把握して同居する(最初はなかなかむずかしいけど)相手の話はよく聞き自分のやり方を主張しすぎないようにする。しかし無理はしないで、出来ないことは出来ないとはじめからはっきり断る。(子世帯・息子夫婦・独立)
- 女2人が同時に台所に立たない。・・・我が家は義母が料理好きでマメに動く人なので、基本的に食事は義母にお願いしています。もし料理嫌いな姑だったら、自分が率先して台所に立つべきでしょう。(子世帯・息子夫婦・融合)
|
それでは、最後に心に残る名言をまとめてご紹介します。