ストレス/女性に多いストレス

働く30代女性はストレスケアも頑張らない!

「就職氷河期世代」でもある働く30代女性は、とても頑張り屋。しかし、ストレスケアまで頑張っていませんか?この世代は、他の世代と違ってあるポイントを押さえてストレスケアをすべき。そのポイントとは?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

「就職氷河期世代」
現30代キャリアのストレスとは?

仕事をやってもやっても成果を実感できない。就職氷河期世代のストレスは重い
仕事をやってもやっても成果を実感できない。就職氷河期世代のストレスは重い
30代は、仕事も私生活も共に最も忙しい時期です。しかし、20代の頃と違ってひたすらに自分のキャリアや可能性にチャレンジできる時期ではありません。

既婚者は家族との生活の都合によって、自分自身の夢や目標を諦めなければいけないことも多いでしょう。また、「人生の正午」とも言える「折り返し地点」が目前に迫り、やってくる「老い」とどう向き合っていくのか、じっくり考えなければならない時期でもあります。

2008年現在、30代を生きている人の多くは、いわゆる「就職氷河期世代」の人たちです。日本経済がどん底にあった頃に就職したこの世代は、能力や活気があっても就職先が見つからずに苦労しました。やっと就職した会社でも、景気が悪いことから雇用が不安定で、頑張っても成果を実感しにくく「働きがい」を見いだせない不遇の時代が長く続きました。


ストレスケアまで
頑張りすぎていませんか?

疲れた足取りで「癒し系スポット」へ直行。その繰り返しで、本当の癒しは得られてますか?
疲れた足取りで「癒し系スポット」へ直行。その繰り返しで、本当の癒しは得られてますか?
そんななか、根気よく就職難を乗り越えてきた人は、本当に頑張り屋さんです。特に、この世代のバリキャリ女性の根性は相当なものです。睡眠時間を削っても長時間残業をこなし、人材不足によって若い頃から現場リーダーを任されても、頑張ってこなしてしまいます。

ただ、困ったことはその「ガンバリズム」を、自らのストレスケアにも適用しがちな面があることです。

たとえば、無駄な時間を過ごすことができず、終業後や休日にもたくさんの予定を入れてしまいます。そして、エステ、マッサージ、癒し系スポット、旅行など数々の癒し系サービスを「消費」することで、手軽に癒しを得ようとします。しかし、本当の癒しとは、その人の「生き方」や「働きかけ」が作用してもたらされるもの。消費による癒しでは、その日の疲れは取れたような気がしても、心の奥が感じている慢性的な疲労感は解消できないのです。

では、働く30代(主に女性)は、どのようなストレス・ケアを目指すべきなのでしょうか?次のページで見ていきましょう。

次のページでは、働く30代女性が目指すべき根本的なストレスケアについてご紹介します。>>次のページへ
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