マーケティング/マーケティング事例

渋谷から忽然と消えたマクドナルドの謎を解き明かす!(3ページ目)

4月18日、渋谷からマクドナルドの店舗が姿を消しました。これまでマクドナルドを愛用していた若者は渋谷の街を探し回るものの、オープンしている店舗は見つかりません。果たしてマクドナルドに何が起こったのか?渋谷の店舗閉鎖の謎を解き明かし、マクドナルドのマーケティング戦略を検証していくことにしましょう。

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

マクドナルド渋谷全店閉鎖に学ぶマーケティングの教訓とは?
 

マーケティングは恋愛と同じでじらすことも一つの戦略。

マーケティングは恋愛と同じ。じらすことも一つの戦略

さて、今回のマクドナルドの渋谷の店舗閉鎖から、どのようなマーケティング的な教訓を見出し、自社に取り入れることができるでしょうか? 上記の狙いからまとめていくことにしましょう。

まずは、同じことをやるにしてもインパクトが重要だということでしょう。たとえば、12店舗改装する際でも、1店舗ごと改装しても12店舗一気に改装しても、同じ12店舗の改装となりますが、一気に行った方がマスメディアや消費者に対して強烈な印象を残すことができます。このように強いインパクトを与えることによって多くのマスメディアにニュースとして取り上げてもらったり、お客様に口コミしていただいたりと高いマーケティング効果が期待できます。

続いて、お客様に少々の不便を感じてもらうことによって、自社商品やサービスの価値を再認識してもらうということも、マーケティング上、有効に機能します。なかなか手に入らないという状況を意図的に作り出すことにより、お客様が商品の価値について真剣に考えるようになるのです。「ああ、これまでは何気なく使っていたけれど、この商品は本当になくてはならないものだな」という価値の再認識に繋がっていくというわけです。

最後に、マーケティングを行う際には必ずテストマーケティングを行ってから大きく展開するという点です。マーケティングはあくまでも仮説に基づいた戦術の実行であり、理想と現実には必ずギャップが存在します。

リスクの低い方法で仮説を検証しながら、マーケティング戦略の精度を上げ、確実に成功するというマーケティング戦略が出来上がるまで実験を繰り返していく。そうすることによって、どんなビジネス環境においても狙い通りの成果を上げられるマーケティング戦略を実施することができるようになるでしょう。
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