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会って3秒、顔から人を見抜く技術とは?(3ページ目)

「3分で人を見抜く」「3秒で人を見抜く」の著者、野中聖治さんに、人を見抜く技術をどうやって身につけられたのか、いい印象を人に与えるにはどうしたらよいのかについて、お伺いしました。

執筆者:塚田 祐子

「いい顔」の第一条件は!?

ガイド:
顔と性格
自分の顔や表情が、どんな印象を与えているか、意識していますか?
そうすると、自分が現在どんな顔をしているのか、どんな印象を与えているのか、とても気になってきますね。

野中:
顔は心によって変化します。だから、同じ人でも、顔は変化しますし、性格も変化します。表情の蓄積で顔つきが変化していくわけです。多くの人から好まれる顔、つまり「いい顔」というのがあります。それは、笑顔であり、健康的で艶のある顔です。

ガイド:
著書「3秒で人を<顔相から>見抜く」の「顔で人を見抜くための心得」で、顔の色艶を見るように書かれていらっしゃいますね。

野中:
「いい顔」になるための基本は、シンプルに健康です。人間は健康が一番です。心身ともに充実している人は、顔の色艶もよければ運もいいものです。色艶から、今現在、良い状態か、悪いかがわかります。不健康だと、エネルギーも低下するし、マイナス思考に陥ることもあります。それだけで、顔の印象は悪くなってしまいます。

だから、睡眠は大事です。本にも書きましたが、忙しい、忙しいと言っていないで、勇気をもって休むようにしないといけません。


初対面で、苦手なタイプと思った時の対処法

ガイド:
顔と性格
初対面での名刺交換。この瞬間に、お互いに第一印象から相手をどんな人か見定めています。
仕事上の人間関係は、悩みの種だったりします。例えば、初対面で苦手なタイプと感じたりした場合、どう対処していったらよいか、アドバイスいただけますか。

野中:
初対面で、会って3秒、顔を見て瞬時に感じたことは、後々も正しいことが多いです。第一印象は、7割正しいです。だだし、これは、人間が好きで、普段から人間の顔に関心を持っている人に限られます。顔を見て人を見抜くには、経験がものを言います。顔から人を判断したり、決めつけてしまうのはとても危険なことになります。

誰もが(初対面の時に)無意識のうちに顔を見てどんな人かを想像します。それは、危険な相手を瞬時に見分けて生き抜くためで、人間に備わっている危険を察知する能力によるものです。仕事で関わらなくちゃいけない人の場合に限りませんが、基本は、人の良いところを見るようにすることです。

相手を苦手と感じてしまうのは、(自分と異質な人に対して)臆病だと言うこともできます。人を見抜く技術を身に付けていくと、自分とは合わないと思う部分は、あくまでその人の個性で、今まで嫌だと思っていた人も、かわいいところがあると思えたりします。(この本が)人の面白さを知るきっかけになればと思っています。

ガイド:
なるほど。クリエイターや職人気質の人は、こだわりで仕事をしているせいか、好き嫌いが激しい傾向があるように思って、そこが困るところでもあるんですが……。

野中:
人の好き嫌いが激しい人が、人と付き合うためには、その部分をなくそうと努力するのではなく、意識を変えることだと思います。僕は、リクルート時代、難しい取引先の場合には、嫌だと思うよりも、どうやって攻略するかというのが楽しみでした。要は、考え方次第になると思います。


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