マーケティング/マーケティング事例

ローソンecoバッグ10万枚無料配布の裏事情(3ページ目)

ローソンが全国の店舗でお洒落なecoバッグ10万枚を無料配布するキャンペーンを開始しました。果たしてその背景にはどんな理由があるのか?裏事情に迫ります!

安部 徹也

執筆者:安部 徹也

マーケティング戦略を学ぶガイド

ローソンだけじゃない!環境問題に真剣に取り組んでいる企業

環境問題
環境問題に真剣に取り組む企業はローソン以外にも続々と増えている
環境問題に取り組んでいる企業は何もローソンだけではありません。4月16日には大手スーパーのイオンがレジ袋削減で環境省と協定を結んだと発表しました。イオンは2010年までに『顧客のマイバッグ持参率を全店平均で50%以上を目指しレジ袋を半減させる』、そして『レジ袋を有料とした店舗ではマイバッグ持参率を80%にする』という2つの約束を環境省と結んだのです。環境省と協定を結んでレジ袋の削減に取り組む企業はこれでローソン、モスフードサービスに続いて3社目ということになります。

実際にイオンは既にレジ袋削減に向けて実験を行っており、1月11日より京都のジャスコ東山二条店にてレジ袋を1枚5円で販売する有料化に踏み切りました。同店では有料化以前は22%程度だったマイバッグ持参率が80%に高まるなど一定の効果を上げたことも今回の協定に繋がったようです。

これまで2社の取り組みを見てきて、レジ袋削減対策には各業態に適したいろいろな方法があると言えそうです。多くの人が思い立った時に利用するコンビニではいつもポケットに忍ばせておける携帯マイバッグはレジ袋を減らす上では非常に効果の高い方法ですし、一方でコンビニとは対照的に初めから買い物目的で出かけるスーパーはレジ袋を有料化して、利用しないお客様には商品券と交換できるポイント等でインセンティブを与える方法は有効に機能するでしょう。

レジ袋の有料化については短期的に見れば、レジ袋が無料のスーパーへ一部の顧客が流れる可能性もありますが、長期的に見れば環境問題に真摯に取り組んでいる企業はブランドイメージの向上などでメリットが上回ることは間違いありません。

いずれにしろ、環境というのは企業主体で保護していくというよりは、私達一人一人が気をつけていかなければいけない問題です。国任せ、企業任せにするのではなく、次の世代へ素晴らしい環境を引き継いでいくために、私達一人一人が環境問題に対して真剣に考えていかなければならない時期に来ているのではないでしょうか。


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