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ウイスキー&バー/ウイスキーが旨い飲食店

六本木『66亭』の極上和牛とウイスキー(2ページ目)

新連載。スタンダードなバーの紹介ではなく、飲食店も含めた、ウイスキーのサービスでちと興味をそそる店を取り上げていく。ウイスキーがオイデオイデと手招きした第1回は、六本木の焼肉『66亭』だ。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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実は私は、30代前半まではウイスキーを食中酒としてよく飲んでいた。水割りやソーダ割りで、通常より薄目の配分で食事を愉しんでいた。
年齢を重ねるほどに飲酒スタイルが小ぢんまりとまとまり、最近はウイスキーに食中酒としての役割を担わせることが少なくなってきていた。ところがだ。『66亭』で「おや、まあ」と昔の記憶がよみがえってきたのだ。

かめ仕込のまあるい味、といったが、ボトルからかめにウイスキーを移して長期間寝かせると香味の角が取れるのだ。これは焼酎の蔵元が昔からかめで長期寝かせてよく熟(な)れさせるやり方と同じといえる。
なぜかめで寝かせると角が取れるかは12月はじめの次回発信の記事で書くことにするが、この試みは祝福すべきである。
食中酒としての愉しみが再びよみがえってきただけでなく、多くの飲食店がこのサービスをはじめれば、ウイスキーはより身近になると期待が膨らむ。そして多くの人が食事をしながらかめが気になって試してみたくなるはずだ。


第66代横綱若乃花、花田勝氏の店

『66亭』はお洒落な店だ。外からの眺めは焼肉店風とはいえない。何料理のレストランなんだろう、と様子をうかがうような姿勢になる。
店内は色彩心理学的に食欲をそそる色といわれている赤が基調。排煙の黒い円筒のダクトもインテリアになっている。そしてジャケットに臭いが染みないようハンガーカバーも用意され、手荷物入れのカゴもある。非常に目につきやすくわかりやすい気配りなのだ。

これはオーナーであり、プロデューサーでもある花田勝氏の心遣いなのだ。花田氏、そう元横綱の若乃花で第66代横綱だったから店名は『66亭』ということ。
花田氏はすでに新作料理の『Chanko Dining 若』の店舗展開で知られているが、非常に細やかな配慮をする方らしい。
ひとつ例を挙げると、ちゃんこダイニングのお店は「ロングブーツをはいてお見えになる女性客もいらっしゃる。だから座敷はつくらない」という人なのだ。『66亭』も気取ることなく、わかりやすいサービスである。これって大事なことで、一見客の心理的負担がどれほど軽減されることか。

友人と恋人と、男だけ、女だけ、家族連れも全部OKな店だ。北杜かめ仕込のシングル¥600は食中に是非試してみて欲しい。極上の肉に合うよ。

『ガイドおすすめのバー・東京』もご覧いただきたい。


『66亭』
東京都港区六本木4-1-9 ベルザ六本木1F
Tel.03-3585-4527(ヨコヅナ)
18:00~4:00(ラストオーダー3:00) 日休
地図:Yahoo!地図情報



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。
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