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日立 Wooo(ウー)の特徴とおすすめテレビ

液晶方式、プラズマ方式それぞれのメーカー毎に製品の特徴を紹介しましょう。今回は日立編です。ブランドネームはWooo(ウー)。プラズマ方式国内二社の一翼を担ってきましたが自社生産を止め、パナソニックと生産統合しました。中大型画面も徐々に液晶方式に重心を移しています。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

日立のテレビ:Wooo(ウー)

日立は録画テレビの先駆けで、さまざまな新機能にチャレンジしています

日立は録画テレビの先駆けで、さまざまな新機能にチャレンジしています

プラズマテレビというと日立を思い浮かべる方が多いようです。しかし、2009年限りでPDP自社生産を止め、パナソニックと生産統合を果たし、現在は、中大型画面も徐々に液晶方式に比重を移しています。ハードディスクを内蔵した録画型テレビのオリジネーターが同社で、店頭価格が比較的求めやすいのが魅力。


日立のテレビ:液晶編

日立の液晶方式テレビは現在、L46-S08(S-LED USB録画)、ZP05系(S-LEDバックライト、HDD録画内蔵)、XP08系(HDD録画内蔵)、V09系(3D対応、USB録画)、HP09系(HDD録画内蔵)、K09系(USB録画)、H07系(録画非対応)7ラインで構成されます。最上位のS-LED搭載機以外は他社からのOEM供給を受けているものと推察されます。

ハードディスクを内蔵する「録画テレビ」で先駆けたことが特徴です。ZP05/XP08は500GB、XP09は320GBハードディスクを搭載します。さらに、ハードディスク内蔵型は着脱可能のカセット方式のハードディスクiDVR(別売)に対応する「アイヴィーポケット」を搭載します。

内蔵ハードディスクは競合各社に比べ特に大きくはありませんが、XcodeHDという独自のトランスコード技術でハイビジョン録画時容量を仮想的に最大約8倍まで拡大することが出来ます。

また、ZP05、XP08、HP09系は地デジトリプルチューナー搭載でW裏番組録画実行中に他番組が見られ、しかも録画1/2の両方で最大8倍(ハイビジョン画質)の長時間記録が出来る、単体デジタルレコーダー並の録画機能を備えます。


日立 Wooo(液晶)のガイドおすすめ機種

最新の「L37-XR08」をお薦めします。IPS方式液晶パネル、を採用します。録画機能はさすがに充実、500GBのハードディスクとアイヴィーポケットの二種類のハードディスク録画機能を持ち、トリプルチューナーとXcodeHDで2番組同時長時間録画が出来ます。

LEDバックライト(サイドエッジ型)を搭載、10分割エリア駆動にバックライトスキャニングを組み合わせています。BD録画機能はありませんが、DLNA(ホームネットワーク)でディーガにダビングが可能。画質完成度が高く機能に優れた薄型テレビです。



【関連記事】
録画テレビ本家日立の新「見る、聴く、録る

【関連サイト】
日立 Woooワールド


参考:日立 Wooo(液晶)の技術と機能

32V型から47V型まで一貫してIPS方式の液晶パネルを採用しています。当初は国産のIPS-αが中心でしたが、現在は海外のIPSを使用します。バックライトはほぼ全シリーズでLEDにスイッチされています。

3~5個のLEDを液晶パネル背後の樹脂製ブロックに収め、ブロック単位でエリア駆動するS-LED(スリムブロックLED)は日立の独自技術で、パネルメーカーから納品される液晶パネルからわざざわをバックライトを外してS-LEDに換装しているそうです。直下型の光漏れやハローを防止出来る利点があり、コントラストの拡大も達成しています。最上位のS08、XP05のみに搭載。

録画機能の先駆者として、毎年新しい用途提案を忘れません。XP08シリーズの場合、地上デジタルチューナーを3基搭載、テレビを見ながら裏番組2つを録画できます。自動録画の検索機能や録画済み番組の自動整理も他社より一歩進んでいます。番組名やジャンル、未視聴番組をテレビがフォルダーに自動整理してくれます。

アクトビラ ビデオ・フルのダウンロードコンテンツを保存できるのも、「もう一つのハードディスク」着脱式アイヴィーポケットでカセットに移して保存出来るのも、日立だけの特長です。ハードディスク内のコンテンツのディスク書き込みについては、パナソニックのディーガとの連携が保証されています。ハードディスクの容量で上回る製品も他社から現れていますが、「録画」に関して日立が最も充実しているといっていいでしょう。

DLNA(家庭内ネットワークを利用したコンテンツの共有システム)への対応も最も進んでおり、テレビがホスト/クライアントの両方を務め、NASへの録画番組のコピー、ダビングができます。

この他に、画質の特長として、2010年から超解像を搭載、「ピクセルマネージャー」(現在は同3に発展。)で原画のフォーマットを解析、ダウンコンバート前の撮影時の映像に近づける本格的な超解像です。映画ソフトの24コマ再生時に中間コマを挿入して動画表現を改善する「なめらかシネマ」は、日立が先鞭を付けその後他社が追随した機能です。

3Dに関しては、プラズマ方式のGP08系(パナソニック ビエラと共通)は、フレームシーケンシャル方式ですのでアクティブシャッター方式メガネを使用するのに対し、液晶方式V09系は、パッシブ型偏光方式3Dを採用、内蔵電池不要のためメガネが軽いことが特長です。(解像度は劣る)


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