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スランプから抜け出す二つの質問(2ページ目)

できない問題に焦って取り組むうちに時間切れ。そんな悪夢の試験体験はありませんか? また、仕事でも同じように、目先の問題にとらわれていませんか? そんなとき、本来の目的を思い出すことが肝心です。

宇都出 雅巳

執筆者:宇都出 雅巳

コーチング・マネジメントガイド

スランプを抜け出す「着眼大局、着手小局」

大局を見て、一手ずつ指す
「着眼大局・着手小局」という言葉を知っていますか? もともとは中国の荀子の言葉だそうですが、物事を大きな視点から見て、小さなことから実践するという意味です。

スランプに陥ったときや、さらにはスランプに陥らないためにも、ぜひこの言葉を覚えて思い出しましょう。

そして、着眼大局・着手小局につながるような質問を、自分に問い掛けてみてください。例えば、「着眼大局」のための質問としては、次の問いを投げかけてみましょう。

「もし、この問題が解決するとしたら、どうなるだろう?」

人はついつい目先の問題自体を、解決することに一所懸命になってしまいます。でも、それはそもそも一体、何のためにやっているのでしょう? 目先の問題の先にある、目的に意識を持っていくための質問です。

本来の目的を思い出して、そこから考えれば、さまざまな可能性が見えてきます。

「着手小局」の質問とは?

「着眼大局」でさまざまな可能性が見えても、それを行動に移していかなければ、現実は変わりません。そして行動することで、見え方も変わるものです。

ただし、行動について大きなことを考えると、これまたさんざんと悩み始め、なかなか行動に移れません。そこで「着手小局」、つまり、小さなことから実践する、という考えが大事になるわけです。

「着手小局」のために、次のような質問を問い掛けてください。

「まず、最初の一歩としてできることは何ですか?」

人はついつい小さな行動をバカにしがちです。そして、結局何もやらないことが、あまりにも多いのです。

最初は小さな行動でも、そこからさらに大きな可能性が生まれてきます。やるか・やらないかは、大きな差をもたらすのです。

「もし、この問題が解決するとしたら、どうなるだろう?」
「まず、最初の一歩としてできることは何ですか?」

「着眼大局、着手小局」の言葉とともに、この二つの質問を覚えて、自分に、そしてメンバーに問いかけてみましょう。

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