浅妻 千映子

お酒と楽しむレシピ ガイド 浅妻 千映子

あさづま ちえこ

少ない素材でゴージャスに見える簡単レシピを提案。フードライターとして雑誌や書籍などでも活動中。2010年初のレシピ本『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)を出版。ワインスクールであるアカデミー・デュ・ヴァンで料理講師。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。

ガイドからの挨拶

みんなで集って、食べたり飲んだりすることが大好きで、気軽なホームパーティーをよく開催していました。頻繁に参加してくれていた同世代の女性に、「料理教室を開いて、今まで披露してくれた料理を教えてほしい」と言われたのが、人に教えるきっかけに。賢い彼女たちには、わたしの料理が、そうは見えなくても、実は“簡単”なことがわかっていたんですね。教室を始めてみると、みんな、想像以上に復習熱心。「夜遅く、仕事から疲れて帰ってきても“あのレシピなら作ろう”って思える」「深夜に食べても太りそうにない」「健康になった」と言うのを聞いて、本当に嬉しかったのを覚えています。外食や、料理人に話を聞く機会も多いわたしですが、もちろん、それも、参考にはなっていると思います。ただ、手の込んだ料理は基本的にレストランの領域だと考えているので、家でそう難しいことをやろうとは思わない。味の組み合わせなどに、ほんの少し非日常のエッセンスを加えながらも、日常的な素材、なるべく少ない調味料、面倒でない程度の手間で、さっとできることが第一。たくさん食べても罪の意識を感じたくないから、多くのお皿は野菜中心。無駄をそぎ落とした料理は、おのずと素材の味が前面に出てきます。そんな一皿を、自分や大切な人、集まったみんなのために、作ってみませんか。

経歴・バックグラウンド

1972年東京生まれ。聖心女子大卒。子供の頃からなんとなく食に恵まれ、気づけば周りの人々とおいしいものを求めて食べ歩き。大手建設会社で3年間のOL生活ののち、フードライターに転身。「書く」仕事は、気づけば「“食”とそれにまつわる“人”を書く」仕事が中心となる。

『東京最高のレストラン』(ぴあ)採点者としても活躍。パティシエをテーマにしたマンガ『キングスウヰーツ』(全5巻 小学館)の原案を担当。2009年から渋谷の自宅に料理教室を開き、『dancyu』などでレシピを公開。2010年9月30日に初のレシピ本『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)を出版。ワインスクールであるアカデミー・デュ・ヴァンで料理講師。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。

▼著書
『浅妻千映子キッチン』(ぴあ)
『食べたきゃ探そう』(時事通信社)

▼共著
『東京最高のレストラン』(ぴあ)
『東京広尾 アロマフレスカの厨房から』(光文社)
『パティシエ世界一』(光文社)
『江戸前「握り」』(光文社)

▼原案
『キングスウヰーツ・全5巻』(小学館)