しみず なおみ
病気の「存在意義」を伝えるコーチング医
女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。清水(須藤)なほみ。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートします。
未成年者の妊娠相談・性被害の増加…周りの大人ができること
【産婦人科医が解説】未成年者の体重減少性無月経や妊娠相談件数の増加など、新型コロナによる生活の変化は子どもたちの心身にも弊害を与えました。妊娠や性に関する相談件数の増加、また近年増加傾向にある子どもに対する性犯罪を防ぐために、周りの大人が知っておくべきや心がけるべきことは何でしょうか。万が一性被害に遭ってしまったような場合も含め、解説します。
新型コロナで妊娠数が減少?ウィズ・コロナの最適な産み時はいつか
【産婦人科医が解説】新型コロナウイルス感染症の影響で、妊娠・出産を控えている方も少なくないようです。産婦人科領域は「積極的な不妊治療は控える」方針から、「不妊治療を控える必要はない」という見解に移行していますが、実質的な「妊娠控え」傾向は現場でも見られます。ウィズ・コロナの今、「最適な産み時」はどう考えていけばよいのでしょうか。
20歳未満の中絶件数と、避妊の普及・若者の草食化の関係
20歳未満の中絶率は約6割というデータがあり、早い段階での正しい性の知識の普及や、安全で簡便な避妊方法の確立は急務といえます。20歳未満の中絶の「割合」は高いのですが、実は「件数」はここ数年ずっと減少傾向です。地道な性教育とピルの普及による効果がゆっくりと表れているのでしょうか。若者の草食化に関する調査データとの関係も気になるところです。
40代後半、2人目・3人目の選択肢……産める?育てられる?
厚生労働省の人口動態統計によると、令和元年の出生数は86万5234人で過去最少を更新しています。そんな中で増えているのが、母の年齢が45歳以上の第2子、第3子以上の出生数です。一方、産み終え世代ともいえる、同じ40代後半では、中絶を選択する人が多いことも見逃せません。
出生数が過去最少の中、45歳以上で産む人が増えている背景
厚生労働省の平成30年人口動態統計によると、出生数は91万8400人で過去最少を更新しました。一方、母の年齢(5歳階級)別でみると、15~44歳の各階級では前年より出生数が減少しているものの、45~49歳及び50歳以上では増加しています。その背景には不妊治療や周産期医療の技術の進歩が考えられます。
生理不順の原因……卵巣機能低下や甲状腺機能異常、ダイエットなど
【産婦人科医が解説】月経周期は25~38日が正常範囲。25日未満で月経が来る場合を「頻発月経」、39日以上来ない場合を「稀発月経」と言います。いわゆる「生理不順」ですが、正しくは「月経不順」です。月経不順の原因は、卵巣機能低下や甲状腺機能異常などの病気の他、無理なダイエットや薬の副作用など様々。病院を受診すべき目安と、月経を心身の健康状態を知るバロメータとして活かす大切さについて解説します。
10代なのに生理が重い…重い月経痛・多すぎる経血量の改善法
【産婦人科医が解説】月経痛や経血量が年齢とともにひどくなってきたとクリニックを受診される方は多いですが、初経から寝込むほど生理が重い10代の患者さんもいらっしゃいます。この場合、原因が子宮内膜症など器質的なものであることは稀で、多くは機能的なものです。ご自身や娘さんが重い生理に悩んでいる場合、婦人科受診の目安や治療法について解説します。
小中学生のピル服用は安全か?効果と注意点
【産婦人科医が解説】小中学生の子供のピル服用は安全でしょうか? 初経を迎えてしばらくは、月経量や月経周期が定まらず、重い月経痛や貧血、また、学校行事やプール授業などで悩むケースも少なくありません。小中学生の月経トラブルに対処する方法として、ピルの効果と他の選択肢、注意点について解説します。
ピルで避妊失敗も…妊娠例もあるピル服薬の落とし穴
【産婦人科医が解説】ピルは非常に効果の高い避妊法ですが、ピルを正しく飲んでいても妊娠するケースはあります。また性感染症の予防効果は全くありません。ピルを「コンドームが不要になる薬」と考えるのはやめましょう。正しい飲み方の注意点と、ピル服薬の落とし穴について解説します。
妊活3カ月目でまだ妊娠しないのは不妊症?
【産婦人科医が解説】妊娠希望でタイミングをとって性交渉しているのに、すぐに妊娠しないのは不妊症? 不妊症の定義は「1年間避妊せずに性行為を行っても妊娠しない場合」ですが、妊活を始めて数カ月、または妊活前から、自分は不妊症なのではないかと不安に思われる方は珍しくありません。妊娠率は意外と低いもの。正しい知識を持って、客観的に自分の不安をコントロールしていきましょう。
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