医師 / メンタルヘルスガイド中嶋 泰憲

うつ病は、心の風邪という別名があるほど、身近な病気ですが、こじらすと治すのにてこずってしまい、早めの治療がポイントです。治療としては、効うつ薬による薬物療法が主体です。

睡眠は心の健康にとても大切です。不眠は、しばしば、うつ病などの心の病気の初期症状ともなります。睡眠障害の検査には、睡眠中の脳活動を反映する脳波が役立ちます。

メールは生活の一部ですが、始終、携帯とにらめっことなると、中毒的です。最近、メール中毒について、メディアでも取り上げられてます。メール中毒は心の病気なのかという点にスポットを当ててみます。

百薬の長、アルコールも適量を過ぎると、肉体、精神の両方に害があります。酒を介してのトラブルがあり、酒を手放せなくなり、体に変調があれば、依存症です。

誰にでも苦手なものはあります。飛行機は怖くて乗れない、ゴキブリをみるとたまらない、などケースバイケースですが、苦手も高じて、強い恐怖のレベルまで達すると、恐怖症という精神疾患です。

日光の照射量が減少する冬季に、うつの症状が出、増加する夏季に改善する季節型のうつ病にたいして、人工の光を照射することで、症状が改善します。光の照射によって、生体リズムの不調が直ります。

パニック障害は、突然の恐怖、不安感に襲われ、動悸、呼吸の切迫、気が遠くなり、今にも死んでしまいそうな感覚におちいるパニック発作が主症状の、精神疾患です。適切な治療によって劇的に改善します。

電気ショック療法。その名の通り、頭に電気を流します。「なんだかすごいことをしている」という印象をもたれるかもしれませんが、うつ病、躁うつ病、統合失調症などに対して効果があり、安全性も高い治療法です。

電気の消し忘れ、鍵の閉め忘れといった確認行為は、ごく普通のことですが、いきすぎてしまうと、強迫神経症と呼ばれる精神疾患で、治療が必要となります。

AIDS,SARSといった病気が現れるたび『もしかしたら自分はそういった病気なのでは？』と心配になり何度も病院に検査にいらっしゃる方がいます。これは『心気症』といわれています。