なかじま やすのり
慶応大学医学部卒業後、カリフォルニア大学バークレー校などに留学。留学先でのカルチャーショックから、自身も精神的な辛さを感じたことを機に、現代人のメンタルヘルスの重要性を悟りました。精神病院の現場から、みなさまの毎日の心の健康管理にお役に立てるよう、メンタルヘルスに関する情報発信を行っていきます。
グリシ・シクニス(中米):集団発生する憑依状態
心の病気の症状はその人の属する社会の影響が強く現れる場合があります。例えば、中央アメリカでは悪霊の憑依現象のように見える心の病気が集団発生する地域があり、グリシ・シクニスと呼ばれています。
薬物依存…人生を破滅へ導く覚せい剤
覚せい剤は神経伝達物質であるドーパミンを分泌させ、快楽を司る脳の一部を刺激する物質であり、生命の危険もある急性中毒症状、依存、深刻な精神症状なと様々な問題を生じさせます。
適応障害、人生の節目に潜む心の病気
結婚、転居、退職など、人生の節目は新しい環境への順応が試される時です。うまく適応できないと、心の不調から日常生活に大きな支障が生じる「適応障害」が起きてしまう可能性があります。
ゴキブリが異常に怖いのは恐怖症?
嫌いなモノは誰にでもありますが、不合理な程、恐怖心が強くなってしまい、日常生活に支障が生じている場合は恐怖症の可能性があります。恐怖症には意外なルーツが隠されている場合があります。
邪視(地中海諸国・中南米):嫉妬・羨望の視線
嫉妬や羨望の目で見られた人や物に害が及ぶという、邪視は古代バビロニアから周辺諸国へ広まりました。現在では地中海諸国、中南米などで邪視を信じる文化があり、文化依存症候群の一つになっています。
百薬の長は逆効果? 心の病気と飲酒
アルコールは適量なら、気分を良くし、気持ちをリラックスさせますが、心の病気時の飲酒は、症状を悪化させ易くするばかりか、アルコール依存症になるリスクが大きくなります。
抗うつ薬の服用で自殺? うつ病治療の注意
うつ病は未治療の状態が一番よくありませんが、治療中でも自殺の危険は伴います。米国の当局から抗うつ薬で治療中の若年層の自殺のリスクが警告されているように、治療中も自殺への注意は常に必要です。
強迫観念がエスカレートしてしまう時
何か不快な観念が生じたとしても、通常、私たちの心はその観念が強迫化しないように守られていますが、時には、うまく防衛できず、強迫観念となってしまう事があります。
まばたきでバレる?! あなたのウソ
まばたきの本来の仕事は目を涙でうるおし、傷つかないように目を守る事ですが、その回数には意外な事に、脳内神経伝達物質の一つであるドーパミンの活動が反映されています。
出産後の緊急事態……産褥精神病
出産後は心の病気にとって危険な時期です。軽い症状のマタニティー・ブルーから、より症状の重い、産後うつ病、そして、稀ではありますが、緊急事態と言える、産褥精神病が発生する事があります。
その道のプロ・専門家約900人
起用ガイドが決まっていない方はこちら