私達の基礎的な生命活動を支える、自律神経。その活動が不調になると、体に多彩な症状が現われ、心の病気のリスクも高くなります
しばしば耳にする「自律神経」。しかしそれが実際どんなものなのか、よく分からない人も多いと思います。自律神経は、睡眠、食べ物の消化、血圧のコントロールなど、生理機能を調整する重要な働きを担っている部分です。自律神経の働きに問題が生じると、心身に多彩な症状が生じてきます。

今回は、心身の健康維持に重要な意味を持つこの「自律神経」について、詳しくご紹介しましょう。


生理機能を調節する自律神経とは

自律神経の大きな特徴は、交感神経と副交感神経の二本柱で、体の生理機能を調節していることです。

■交感神経
体を活動的な方向に向ける。車の運転に例えると、スピードを上げる時に踏むアクセルペダルの役割。

■副交感神経
体を休む方向に。車の運転に例えると、スピードを落とす際に踏むブレーキペダルの役割。

自律神経は自分の意思ではコントロールできません。言わば、状況に応じて無意識の内にアクセルとブレーキを踏み分けて、車を運転している状態なのです。

普段、自律神経の存在に気付く事はあまりないでしょうが、自律神経は常に私達の生理活動に介入しています。例えば、理容室で髪を洗ってもらっている時は気持ちが良いものですが、椅子にゆったり仰向けになっているうちに眠気と共に唾液が口の中に溜まってきて、おもわず、ごくりとした事はないでしょうか? 一旦、唾液が分泌され始まると、なかなか自力でコントロールできないものです。椅子の上でリラックスしているうちに、脳が体に「休息!」のシグナルを与えてしまい、副交感神経系が刺激されてしまったのです。

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