小さい子供は母親から離される事に不安を覚えやすいものですが、不安症状が過度になると治療が必要な場合があります
子供の頃、一人で留守番をした事はなかったですか? 急な両親の外出、病気で入院など親から離れて一人で過ごす事はなかなか辛い体験です。子供が両親や家から離れる時に覚える不安は分離不安と言い、誰でも経験する事ですが、分離不安が強くなり、仲間と遊べないといったように問題が深刻化している場合は分離不安障害の可能性もあります。

今回は、分離不安障害について述べたいと思います。


分離不安障害の特徴

分離不安障害は子供の数%に見られます。性差はあまりなく、小学校に上がる年頃に多いですが、分離不安そのものは小児の発達途中で見られる正常の現象です。生後8ヶ月頃から子供は親が自分の世話をしてくれる特別な存在と認識できるようになりますが、時間の観念や記憶が発達していないので、親が自分から離れた後、戻ってくる事がわからず、不安を覚えます。一歳半を過ぎる頃になると、親が戻ってくる事が分かるようになり、親が自分から離れた時に生じる不安は次第に軽減していきます。分離不安障害では分離不安が小学校に上がる頃になっても強い為、学習や仲間との関係など何らかの問題が生じています。分離不安障害では4週間以上持続して、以下のような不安症状が見られます。
  • 家を離れる事への不安感が強い
  • 常に親と一緒にいたがり、ひとりになる事を恐れる
  • ひとりで眠れない
  • 学校へ行けないなど、家の外での活動に参加できない
  • 頭痛、腹痛など体の症状も現われやすい
  • 親が事故や病気になっていなくなってしまうのではと恐れる
  • 悪夢を見る