分離不安障害の原因

分離不安障害は本人の気質、家庭環境、辛い体験などが複合的に関与して生じると考えられています。分離不安障害が生じる子供には以下のような傾向があります。
  • 内気で新しい環境に踏み出す事に困難を覚えやすく、親への依存が強い
  • 家族のまとまりが非常に強い
  • 親が過保護である
  • 病気で入院、親類の死、慣れ親しんだ場所からの引越しなどの辛い経験がある

分離不安障害の治療

分離不安障害は認知行動療法、家族療法などの心理療法によって治療されます。認知行動療法は子供の分離不安を軽減させ、親や家から離れた活動に慣れる事が目的です。両親と子供が共に受ける家族療法では、両親も一緒に分離不安障害に対する理解を深め、子供への適切なサポートを見出す事が目的となります。また、気分の落ち込みや不安症状が強い場合は薬物療法が必要になる場合もあります。

分離不安障害の予後は基本的に症状の程度によりますが、発症年齢が小学校へ上がる年頃と比べて早くても遅くても回復に時間がかかる傾向があります。また、分離不安が強過ぎて学校へ行けなくなってしまった時はかなり深刻な状態になっていると考えられ、治療をすぐ受ける事が望ましいです。すぐに完全な学校生活に戻る事が難しい場合は、学校にいる時間を段階的に増加させていくといった方法が取られます。

分離不安に限らず、不安には私達に危険の存在を知らせる重要な役目がありますが、時に、治療が必要になる程、不安症状が過剰になる事があります。分離不安障害の場合、学校へ行けなくなくなってしまう程、不安が強くなる前に精神科や神経科を受診する事が望ましいです。もしも、分離不安が強く、学習や子供同士の関係などで問題が顕著な場合、例えば、友達の誕生会に行く事ができないような場合は、分離不安障害の可能性もありますので、是非、精神科や神経科で相談する事も考慮してみましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項