ほりこし かずひさ
歌舞伎の舞台を観劇すること2000回以上。歌舞伎の演技途中に客席からかかる掛け声「大向う(おおむこう)」を担っている。
歌舞伎の黒衣(くろご)とは?
歌舞伎は知らなくても、その姿は殆どの人が知っている黒衣(くろご)。読み方は「くろこ」と誤解されているケースをよく見ますが「くろご」と濁るのが正解です。この見慣れた姿の黒衣。歌舞伎におけるその役割について、ご説明します。
100両って現在ではいくらの価値?江戸時代のお金事情
江戸時代のお金で100両というと、現在ではいくらの価値があるのでしょうか。江戸の人にとっては、ごく当たり前の感覚が、今の私たちにはわかりません。しかし、この基本的な感覚がある程度わかるようになると、歌舞伎や大河ドラマの面白さが違ってきます。
3分でわかる!ビジネスで役立つ超速「歌舞伎」入門
「歌舞伎を観に行きたい」と外国の方から頼まれたら、あなたならどう答えますか?海外では一流のビジネスパーソンほど、自国の文化に誇りを持つと同時に他国の文化への関心が高いものです。今回は「超速歌舞伎入門」として日本のビジネスマンがこんな場面で使える基礎知識をお伝えします。
歌舞伎の中の「忠義」~上司と部下の関係は?~
歌舞伎の中で何度も登場する、ある価値観があります。それは親子、夫婦、主従(かぶきでは“しゅうじゅう”と読みます)の関係です。これらが人の行動を制限もし、時に悲劇を招きます。こうした価値観を理解しておくことでお芝居を見ていて、現代人から見るとわかりづらい行動も納得できることが増えると思います。
歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を見よう~その成り立ち~
三大名作とよばれる「仮名手本忠臣蔵」。今年(2016年)は国立劇場の開場五十年を記念して、普段は上演されない場面も三ヶ月を使ってすべて上演するという一大企画が進行中。その「仮名手本忠臣蔵」をとことん楽しむためのガイドです。
歌舞伎では、見た目がたいせつ
現代演劇では多くの場合、一人の人間の中に多くの要素が潜んでいて、それらが複雑に絡まっている様子をリアルに描こうとします。善人に見えた人間が、笑顔のまま悪事を働くなどというのは、かえって当たり前すぎるくらいです。しかし、歌舞伎という芝居は、そうした現代的なリアリズムとは異なる人間の描き方をします。
花道に変装…洗練された歌舞伎の約束ごと
歌舞伎の中でしばしば登場する「抽象化」された表現。これらは一時期は歌舞伎はばかばかしいものという時の材料にされてしまったこともあったようですが、むしろ色々なことを直接的に描かないという洗練された表現様式だと考えられるものです。これらについて、江戸の人の感性の豊かさ、舞台との間に成り立っていた約束には、いつも驚かされます。
楽しみ方のレシピ「早替わりの醍醐味~怪談乳房榎」
早替りそのものには、大きなドラマ性はありません。しかし、多くの技のうえにしか成り立たないのもまた真実。早替りを単なるショー的興味で終わらせないのは、やはり役者の芸なのです。
楽しみ方のレシピ「勧進帳」(4)~芝居のポイント~
楽しみ方のレシピ。必ずわかる「勧進帳」の最終回は、実際の舞台をどう楽しむか、というお話です。ストーリーの概要に加えて、安心して舞台に集中して頂けるよう、鑑賞時のコツをお伝えします。特にはじめて「勧進帳」をご覧になるかたは事前にお読み頂くと、より楽しく舞台を見られるはずです。
楽しみ方のレシピ「勧進帳」(3)~物語解説(後)~
歌舞伎の演目人気ナンバーワンの勧進帳をとことん楽しむためのシリーズ第3回です。前回に続き、舞台で上演される実際のストーリーの続きをお話しします。
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