やまむろ けんじ
鰻専門のフリーライター、鰻好きな鰻オタク
東京下町生まれ。鰻専門のフリーライター、鰻好きな鰻オタク。2000年頃より鰻屋さん探訪を始め、2010年にうなぎ専門サイト「うなぎのぼり」を開始、2020年より「うなぎ愛好会ブログ」として鰻の魅力を発信中。現在の鰻屋さんレポート掲載数500件超。テレビ・ラジオなどメディア出演経験もあり。
お忍び気分で大和田 渋谷
賑やかな渋谷の街の路地裏に、昭和が残る。店の二階の四畳半の座敷個室は、都会の喧騒とは違った静かな時が流れている。しっぽりお忍びの雰囲気でいただく丁寧な活き裂きのバランスの良いうな重。
江戸時代からの「大和田」の暖簾分け鰻割烹 大和田
大和田と名のつく鰻屋をよく見かける。嘉永5年(1852年)の江戸前大蒲焼番付表には尾張町の大和田をはじめ10軒ほどの大和田が行司として掲載されている。江戸時代の大蒲焼屋チェーンだったようだ。
独特なこだわりスタイルのうな重 神田きくかわ神田店
神田きくかわのホームページを見ると、竹串ではなくピアノ線を束ねた特別な串で焼くことで、熱伝導がよく内側からふっくらとする。タレに砂糖やみりんを使わず、レンゲの蜂蜜を使うことで甘さに丸みが出てくどくないとあり、うな重の画像を見ると、うなぎの尻尾部分は折りたたまれ、ごはんが見えないくらい蒲焼が敷き詰めれた独特のうな重スタイル。創業1947年(昭和22年)神田きくかわのうなぎがどうにも気になってしまう。
リーズナブルなお値段でいただける老舗 すず金
学生街で賑わう早稲田界隈、夏目坂を中心に夏目漱石のゆかりの地としても有名だ。創業は1877年(明治10年)、箸袋の裏に「我輩もかつて食した、ここの蒲焼」とあり夏目漱石も食したという蒲焼。けっして高級店ではなく、リーズナブルなお値段でいただける地元に愛される普段づかいのうなぎ屋さんでございます。
真夏のスタミナ補給、新宿思い出横丁 カブト
うなぎ屋をざっくり二つに分けるとすると、うな丼・うな重などのご飯ものを食べさせてくれるお食事中心のお店と、うなぎの部位を串焼きにして食べさせてくれるお酒中心のお店に分けられる。エアコンの効いた店内でうな重もよいが、夏だからこそ露店の蒸し暑いカウンターでうなぎの串焼きで一杯なんていうのも、たまにはよいかもしれない。
100円うな丼として登場した登亭。
戦後の物資統制も撤廃され、養殖うなぎの生産量も増加してきた頃。高級お座敷料理から、うまくて安い鰻料理を、大衆に提供したいという創業者田中氏の思いからスタートしている。
川千家創業は安永年間、散策途中にいただく下町うな重
柴又帝釈天門前 川千家。創業は安永年間、帝釈天門前の茶店として登場。帝釈天参道には老舗が並ぶ、寅さんのとらや、天ぷらを揚げる店、せんべいやなど、なんだかテーマパークのようだ。観光スポットは多数、京成柴又駅で下車して参道をのんびり散策しながら、うなぎで一杯なんていかがでしょう?
寛政年間創業の日本橋の老舗
昭和通り沿いに、老舗の風格が漂う小豆色の建物。江戸時代創業の麻布の野田岩、浅草のやっ古などと並ぶ老舗だ。暖簾で仕切られた半個室のボックス席でお江戸日本橋を楽しむ。
勝海舟やジョン万次郎も食した、浅草田原町やっ古
創業は寛政年間(1789~1800年)徳川将軍第十一代家斉の時代。当時は「奴鰻」という店名で、当時のグルメ誌『江戸買物独案内』や『江戸前大蒲焼番付』には、西の前頭筆頭として紹介されている老舗うなぎ店。
その道のプロ・専門家約900人
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