世界遺産
中国の世界遺産
アジア屈指の世界遺産数を誇る、世界遺産大国中国。おすすめ世界遺産をご紹介します。
記事一覧
青城山と都江堰灌漑施設/中国
ガイド記事長谷川 大幽玄の山と古代の水利事業、世界遺産「青城山と都江堰灌漑施設」都江堰。右の出っ張りが魚嘴で、これによって岷江の流れを分割した。その上の橋のような施設は1974年に完成した外江閘と呼ばれる閘門で、現在はこれも併用して分水を行っている古来、洪水と干ばつに悩まされてきた蜀(しょく)の国。しかし、紀元前250...続きを読む
万里の長城:地球より長い!? 史上最大の人工建造物
ガイド記事長谷川 大建築期間2000年のビッグ・プロジェクト、万里の長城美しく堅牢な八達嶺の長城。標高約1000メートルの稜線をつなぎ、馬5~10頭が並んで駆けられるように設計されたピラミッド、ナスカの地上絵、ストーンヘンジ、マチュピチュ、モアイ……人々のロマンをかき立てる数多くの世界遺産の中で、「規模」という点で極め...続きを読む
敦煌・莫高窟/中国
ガイド記事長谷川 大キング・オブ・世界文化遺産「莫高窟」莫高窟のシンボル、第96窟の九層楼。高さ43m、9層の窟檐(くつえん。石窟入口の構造物)で、内部に高さ35mの弥勒菩薩坐像を安置している©牧哲雄世界文化遺産に登録されるためには6つある文化遺産登録基準の少なくとも1つを満たさなければならない。世界文化遺産はおよそ7...続きを読む
九寨溝:万華鏡のような色彩で魅せる中国の水景王
ガイド記事長谷川 大妖精の万華鏡が織りなす奇跡の色彩九寨溝箭竹海をあふれ出した清涼な水が幅150メートルにわたって落下する箭竹瀑布中国は明の時代、地理学者・徐霞客はこういった。「五岳より帰りて山を見ることなし、黄山より帰りて岳を見ることなし」。現在中国ではこんなことがいわれているという。「黄山より帰りて山を見ることなし...続きを読む
蘇州古典園林/中国
ガイド記事長谷川 大水の楽園に花開く天下の名園蘇州古典園林太湖のほとり、朝もやの中に浮かぶ家並みの間には、道路の代わりに張り巡らせた水路、浮かぶ船――水の都、蘇州。自然を愛し慈しんだ貴族たちは、この地に集まり、大自然の美や生命、四季の歩みを庭に再現し、愛でながら暮らしていたという。今回はマルコ・ポーロがその美しさを絶賛...続きを読む
天壇/中国
ガイド記事長谷川 大皇帝が宇宙と交信する異次元空間北京天壇天を治める「天帝」に対して、地を治める天帝の子「天子」。中国には天子たる皇帝が天帝と交信する「壇」と呼ばれる施設があった。北京にある壇のうち、もっとも規模が大きく美しいのが天壇(ティエン・タン/てんだん)だ。皇帝は毎年冬になるとこの祭壇を訪れて天命を受けた。今回...続きを読む
ラサのポタラ宮/中国
ガイド記事長谷川 大チベットの聖地ラサとポタラ宮歴史地区観世音菩薩の化身、ダライ・ラマが暮らすポタラ宮。ただし、ダライ・ラマ14世は現在インドのダラムサラで、亡命政府となったガンデンポタンを率いている©牧哲雄チベット:ヒマラヤ山脈に隣接する高原地帯。インダス川、ガンジス川、メコン川、黄河、長江の源流。ラサ(拉薩):標高...続きを読む
北京と瀋陽の明・清朝皇宮群/中国
ガイド記事長谷川 大世界最大の宮殿北京の故宮=紫禁城天の中心は宇宙の中でも不動を意味する北極星=紫微垣(しびえん)で、そこには天帝が暮らす紫微宮があるという。これに対して地上は皇帝によって治められ、この世の中心には禁断の宮殿・紫禁城(しきんじょう)がある。今回は、14世紀後半から20世紀はじめまでおよそ500年間にわた...続きを読む
麗江旧市街/中国
ガイド記事長谷川 大恋と自由を愛したナシ族の都麗江旧市街中国の都市は城壁に囲まれている。ところが麗江(リージャン:れいこう)には城壁がない。その代わり本瓦葺きの街並みには網の目のように水路が張り巡らされ、橋の下では青い民族衣装を身にまとったおばあさんがのんびり野菜を洗っている。今回は、世界で唯一現存する象形文字を使い、...続きを読む
黄龍/中国
ガイド記事長谷川 大皇帝の神龍が守るあまりに美しい彩池黄龍信じがたい形と色彩が展開する黄龍風景区の五彩池。観光客に立ち入りが許可されているのは写真のような遊歩道のみ川々のあちらこちらに見られる美しい黄金の石灰棚は龍の鱗(うろこ)。大地を穿つ滝の落下音は龍の咆哮。龍が眠りより覚め、天に昇るその身体を流れるように、川が鱗を...続きを読む