糖尿病
糖尿病の経口薬・インスリン(3ページ目)
糖尿病の薬物療法は、経口薬治療とインスリン療法の2つ。それぞれの違い、役割、効果、副作用などの基本情報をまとめました。納得して糖尿病を続けるために、ご活用ください。
記事一覧
糖尿病新薬・インクレチン関連薬の効果・副作用・評判
ガイド記事井上 真理子新しい薬の発売で選択肢が増えました。一昨年の年末を皮切りに、これまでとは全く異なる作用機序を持つ、新しい糖尿病治療薬が続々と登場してきました。新しい薬剤は発売後1年間は1回の診察で2週間分の処方しかできないこともあり、通常1~2か月に1回の来院の外来患者さんには少し処方しにくい感じがありました。しか...続きを読む
食事の時のボーラスインスリンとは?
ガイド記事河合 勝幸「ボーラスインスリン」には超速効型のノボラピッド(写真)やヒューマログ、アピドラや、速効型のノボリンR、ヒューマリンR等が使われます。糖尿病とは、ある意味では「インスリン」が全てです。このホルモンの欠乏や過不足、働きの低下が病気を引き起こしますし、同時にインスリンは治療の切り札としても用いられます。...続きを読む
改めて、インクレチンとは?
ガイド記事河合 勝幸ビクトーザ。1本で2~3週間分。薬価9,960円、もちろん健康保険が適用されます2011年にほぼ出揃ったインクレチン関連薬は、経口薬とインスリンをつなぐ薬として医師や糖尿病患者から大きな期待を寄せられています。従来の薬とは全く作用機序が異なるものですから、改めてよく理解しておきましょう。低血糖は生命...続きを読む
インスリン注射で2型糖尿病が治るって本当!?
ガイド記事河合 勝幸インスリンペン。手軽で便利、とても正確な注射がほとんど無痛で出来ます。NHKの某情報番組は糖尿病治療の役に立ったのでしょうが、誤解を与えなかったのか疑問が残ります。「インスリンの早期使用で糖尿病発症以前の状態に戻れる可能性がある」なんて…ホントかな?ここではインスリンの大切な役目の一つ、糖尿病におけ...続きを読む
インスリン事始め(1)不安?便利?初めてのインスリン
ガイド記事河合 勝幸インスリンインスリン治療をしている日本の糖尿病者は約30万人、さらにインスリン治療をしなくてはならないのに行っていない患者が30万人いるだろうと推定されています。病態にあわせた治療が必要です。インスリン注射をむやみに怖がる患者と、インスリン治療にあまり自信のない医師の組み合わせではどんな結果になるか...続きを読む
インスリン事始め(2) インスリンの発見・歴史
ガイド記事河合 勝幸1921~1922年のインスリン発見以前は小児発症の糖尿病は死の問題でした。残り数ヵ月から2年の命でしたから。インスリンを手にして初めて合併症を避けていかに生きるかという生の問題になったのです。インスリンは糖尿病者にとって新しいホルモンを入手したということではなく、命そのものの復活だったのです。『イ...続きを読む
インスリン事始め(3) インスリンの種類
ガイド記事河合 勝幸体の中のインスリン分泌は正確に制御されています。外部からの注射ではなかなかそうはいきませんので、いろいろなタイプのインスリンを使い分けて、なるべく健常者の血糖パターンに近づけます。1型糖尿病のようなインスリン療法が絶対に必要な場合は入院が必要ですが、2型糖尿病の経口薬からの切り替えやインスリンの併用...続きを読む
インスリン事始め(4) インスリンアナログ
ガイド記事河合 勝幸前回の記事では、用途に応じたインスリン製剤があることを説明しました。しかし、人間のインスリンはもともと一種類しかありません。ですから、それぞれが理由があって構造を少し変えて役割を果たしています。その仕組みを見てみましょう。正しい知識がインスリンに対する心理的な抵抗を和らげるからです。幼児発症の1型の...続きを読む
世界で最も処方されている2型糖尿病薬・メトホルミン
ガイド記事河合 勝幸世界中で最も多く、年間で延べ1億人以上の2型糖尿病患者に処方されている経口薬「メトホルミン」。なぜか日本ではあまり使われていません。とても安全な薬の一つで、すこぶる安価なこの薬を、なぜ医師が処方をためらうのでしょうか?その謎に迫ります。2型糖尿病薬・メトホルミンとはメトホルミンのルーツは牧草であり、...続きを読む
癌・アルツハイマー…糖尿病薬メトホルミンの可能性
ガイド記事河合 勝幸このガレガソウを出発点としたメトホルミンは、第2の「アスピリン」になりそうです。新薬開発でしのぎを削る医薬品業界で、50年以上も使われているメトホルミンは時代遅れでしょうか?いいえ、そうではありません。医師たちは糖尿病以外にも、ある種の癌、アルツハイマーにも使える可能性を感じ取っています。柳の樹皮か...続きを読む