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ベトナム株で手堅く億万長者になりましょう(6ページ目)

大反響のシリーズ、ベトナム株現地訪問レポート。今回からは必見、ベトナムの上場企業視察レポートです。これを読んで、10年前の中国株のように手堅く億万長者になっておきましょう!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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将来的なプラン

ベトナム人の所得水準が上昇する中で、消費の拡大は十分期待できるが・・
将来的なプランとしては食品業界の他の事業を買収していき、グループ全体の業績を拡大していくとしています。その一例が、先に買収したSAIGON BEVERAGES JOINT STOCKです。このように買収なども含めて業績を拡大していき、中期的に年率15~20%の成長を遂げ、5~10年以内に東南アジアで著名な製菓メーカーに、15~20年以内にアジアで著名な製菓メーカーになることが目標です。

なお、同社は先月、イギリスの英飲料大手、キャドバリー・シュエップスと提携することを発表しています。これによって、いままで輸入品にシェアを奪われていたキャンディー市場の新製品を出し、そこで成長すること、輸出を拡大すること、を計画しているとのことです。しばらくは、キャドバリーと提携した新製品で年率30%の成長はキープ出来そうです。

総合評価

キンドグループが急成長できた理由は何ですか?と聞いたところ、「一言で言えば資本です」との返事。つまり、それまでベトナムでは大きな資本で製菓業界に覇を唱える企業が無かったのでしょう。その間隙をついて、キンドグループが成長してきた印象です。今では、業界トップの商品開発力がどう、業界ナンバーワンの流通網を確立している(200以上のエージェントを通し全国6万5000店に出荷している)、といったことが言えるかもしれませんが、それで成功したわけではなく、波に乗れて成長できたから、それらを確立でき、地位を盤石なものにしているというところでしょう。製菓市場のパイが急激に拡大しない以上、同社の成長もどこかで止まるハズです。

ただ、同社の親会社もREEも、本業の業績シェアは小さくなってきており、不動産や投資事業で収益の多くを稼ぐようになってきています。したがって、いずれは親会社でやっている不動産事業や投資事業、あるいはその他の事業が同社に注入されることになるのではないかと思います。今回はVN指数の構成ウェートの大きい企業を順番に訪問していますが、この銘柄に関しては現状を考える限り、あまり欲しくない銘柄ですね(一番最初に訪問した企業でこんなのもなんですが)

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<つづく>

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