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ベトナム株で手堅く億万長者になりましょう(5ページ目)

大反響のシリーズ、ベトナム株現地訪問レポート。今回からは必見、ベトナムの上場企業視察レポートです。これを読んで、10年前の中国株のように手堅く億万長者になっておきましょう!

戸松 信博

執筆者:戸松 信博

外国株・中国株ガイド

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ダントツのトップブランド

キンドの本社ビル。車の中から撮ったので写りが悪いですが雰囲気は掴んでいただけるかと・・
同社はトップブランドです2005年でお菓子市場のシェア25%を占めています。下記の表では輸入品が最大のシェアになっていますが、ブランドで分けると非常に細かく分散されてしまいますから、ブランド別ではキンドがダントツの1位となり、クッキーやスナック、クラッカーなど、各分野とも1位(キンド)と2位の差は非常に大きく開いています。

□会社別マーケットシェア
輸入品 36%
南キンド 25%
北キンド 10%
ビビカ 8%
ハイハ 7%
パーフェッティ 8%
ビナビコ 3%
Q.Ngai 3%

ベトナムのお菓子業界の成長率

ベトナムのお菓子業界の成長率は年率10~15%程度です。たしかにここしばらく、ベトナムの所得が上昇してきていますから、GDPの成長率以上の成長となっていますが、別に お菓子の消費量が急激に拡大しているわけではありませんので格段目立った成長市場というわけではありません。ただ、昔、日本で明治製菓やカルピスが資産株といわれたころと同じように、現段階のベトナムにおいては、毎年安定して、GDP以上の成長を遂げる業界であるというところでしょう。ちなみに、過去の日本と同じように、同社はベトナムの典型的なブルーチップ(優良株)と認識されています。

□売上成長率(対前年比)
2003年 +31%
2004年 +15%
2005年 +11%

1999年以降、年率100%のペースで拡大してきた同社ですが、ここにきて成長率は鈍化しています。パイが膨らまない市場ですから、ある程度、シェアを獲得したら業績を伸ばせないのは仕方がありません。ただ、2006年4月に行われた株主総会では、「成長力を上げろ!」との株主からの圧力がかかり、年率30%の成長を約束させられたそうです。株主総会でプレッシャーがかかる、というのは中国株では少し考えにくいですよね。ただ、2006年は30%の成長を達成できそう、とのこと。

しかし、業界シェア1位だけあって、生産効率性から利益率は業界内でもダントツです。
    3年平均売上成長率  05年純利益  利益率
キンド   +19%         50.7   12.3%
ビビカ   + 6%         19.0    3.7%
ハイハ   + 7%          18.0    1.0%

→さらにインタビューは続きます
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