(1)二人以上の世帯
世帯主の年齢が65歳以上の世帯(高齢無職世帯)では、1ヶ月の平均消費支出は25万7230円。可処分所得(手取り収入)の平均は17万5509円で、8万1721円の赤字となっています。
支出の中で多くを占めるのは、食料(約6万4000円)とその他支出(約6万3000円)です。その他支出の大半は交際費で、残りは雑費や使途不明金などとなっています。次いで多い支出は、教養娯楽(約3万1000円)、交通・通信(約2万8000円)となっています。
(2)単身世帯
高齢無職単身世帯では、1ヶ月の平均消費支出が、男性16万2397円、女性15万3251円となっています。手取り収入は男性が15万6363円,女性が13万2785円で、消費支出を男性が6000円、女性が2万円上回っています。
男性の支出で最も多いのは食料で約3万7000円、次いでその他支出(約3万2000円)、教養娯楽(約2万6000円)、女性ではその他支出が約4万3000円と最も多く、次に食料(約3万3000円)、住居(約2万2000円)となっています。
「平成16年生活保障に関する調査(生命保険文化センタ?)」によると、夫婦二人のゆとりある老後生活費は「平均37.9万円」。ゆとりのための上乗せ額では「10~15万円未満」が最も多く、その使い道は「旅行やレジャー」「趣味や教養」「身内とのつきあい」などとなっています。
60歳~90歳になるまでの30年間の生活費は、月26万円なら合計9360万円、月38万円なら1億3680万円です。
【上野 やすみ】