自動車保険/自動車保険の等級制度とは

ホントはどうなの?等級制度Q&A(2ページ目)

自動車保険の保険料に大きな影響を与えるノンフリート等級制度について、Q&Aの形式でご案内します。

執筆者:松本 進午

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Q.保険会社を変えれば割増等級はチャラにできる?

A.ノンフリート契約では、保険期間中に事故があって保険金を請求すると、原則として事故1回につき等級が3つ下がります。(先に述べたように等級に影響しない事故もあります。)例えば新規に6等級で契約し、事故で保険金を1回請求した場合には、次年度の適用等級は3等級となります。

ノンフリート契約では、基本的に等級が下がるほど保険料が割高になり、1年間無事故を続けても等級は1つしか上がりませんので、一度保険料が割増になってしまうと抜け出すのが大変です。いっそのこと、黙って他の保険会社に新規で契約し直せば……という考えが浮かぶのも無理からぬことだと思います。

ところが残念ながら、現実はそう甘くはありません。JA共済を含む各保険会社は、ノンフリート等級確認制度というものによって、割増等級のデータについても交換し合っていますので、割増等級が適用されている人がコッソリ他の会社に契約を移しても、等級はしっかりと継承される仕組みになっています。

具体的には、新規に契約しようとする保険の始期日を含めて13ヵ月以内に、記名被保険者と被保険自動車を同一とする契約があって、この契約に割増等級が適用されていた場合には、これが引き継がれることになります。つまり、割増等級から逃れるためには、13ヵ月を超える期間に渡って車の運転を我慢しなければならず、日常的に車を使用する人にとっては現実的には難しいということになります。
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