Q.最高速度違反で死亡事故率は何倍になる?
A.16.6倍
警察庁の交通事故統計(「平成19年中の交通事故発生状況」)によれば、昨年1年間に全国で発生した交通事故のうち、第1当事者が原付以上だったものの件数は、787,139件でした。このうち死亡事故は5,189件で、死亡事故率(死亡事故が全体件数に占める割合:死亡事故件数÷交通事故件数×100)は0.66%ということになります。ここで、法令違反別に交通事故の発生状況をみた場合、死亡事故率が最も高かったのは「最高速度違反」で、発生件数4,112件のうち449件と、全体の死亡事故率と比較すると実に16.6倍となる10.92%が死亡事故につながる結果となっています。
交通安全協会がまとめた「交通の教則」(免許更新の際に渡されるアレですね)によれば、時速50km走行時には15mで止まることができるはずのところ、時速100kmでは4倍の60mが必要となるばかりか、速度が倍になると衝突時の衝撃も4倍になるとされています。ちょっとした速度違反が想像以上に重大な結果をもたらすということを肝に銘じておきたいところです。
ちなみに、法令違反別に発生件数が最も多かったのは「安全不確認」を原因とするもので、全体件数の約3分の1を占めています。
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