銀行・郵便局/ゆうちょ銀行の取扱い商品

民営化から1年、ゆうちょ銀行をどう使う?(3ページ目)

郵便局の民営化によって2007年10月に誕生した、ゆうちょ銀行。あなたはどう付き合っていますか? 使う側にとってメリットのある、ゆうちょ銀行の特徴を紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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いざというときのためのお金の預入に向く

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起きてほしくはないことだけど。

人生に予想外の出来事はつきもの。例えばメインバンクのペイオフや失業、突然の入院(民間の医療保険から入院給付金を受け取れるのは、退院後、手続きをしてからが一般的)、パソコンや家電製品が壊れたなど。いざというとき当座をしのげるように20万円から50万円程度のお金(金額は、家庭ごとに暮らしぶりなどにより違ってきます)を、いつでも使える形で持っておきたいもの。普通預金より金利が高く、6ヶ月たてばいつでも解約できる定額貯金は、いざというときのお金の預け先として利用するのがおすすめです。何事もなく無事に過ごすことができたら、利子の分が増えて資産にもなります。

利用する際のコツは、いくつかの口数に分けて預けておくこと。例えば預入額が50万円だとすると、10万円5口や5万円10口などのように口数を分けて預けることができるので、必要な口数分だけ解約して残りはそのまま預けておけます。

もし6ヶ月たたないうちに困ったことがおきたとしても、預けたお金を使うことができます。

6ヶ月たたなくても自動貸越で引出しが可能


定額貯金に通常貯金(銀行の普通預金にあたるもの)などがセットになった「総合口座」にしておけば、通常貯金の残高が足りないときは自動的に定額貯金などから借り入れてATMからキャッシュカードで引出しができます。限度額は定額貯金の9割まで。借り入れ利子は貯金の利子プラス0.25%。返済は、ATMで通常貯金に入金すれば自動的に返したことに。余裕があるときに返してもいいし、解約ができる6ヶ月を過ぎたら窓口で清算してもいい。そのときの家計状況に応じて選択できます。すでに6ヶ月が過ぎて解約が可能な場合も、使ったお金を穴埋めできる当てがあるなら、自動貸越にすればいいわけです。

今、定額貯金に預けたら利子はいくら?


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10万円5口での預入。金利は2008年9月25日現在。預入後3年までは6ヶ月ごとの段階金利。期間に応じた金利が預入時にさかのぼって適用される。半年ごとに利息を元本に繰り入れる半年複利。利子は20%の税金を差し引き後の手取り。受取額は、ゆうちょ銀行のホームページ内シミュレーションより。
参考までに、都銀などの定期預金の金利もご紹介しましょう。
6ヶ月0.27%、1年0.35%、2年0.4%、3年0.45%の銀行が多く、定額貯金より少し高め。理由は、定期預金は満期前に中途解約するとペナルティがあり約束より金利が下がる、不便さの分、金利が高いわけです。一方、定額貯金は6ヶ月たてば自由に解約でき、金利は預入時に約束した分が日割り計算で付きます。

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