受験準備はいつから始めるべきか?

「中学受験勉強はいつから始めるのがいいのでしょうか?」という質問をよく受けます。通常は小学4年生ごろから準備を始めるケースが多く、4科目受験を考えるのであれば、準備にはやはり3年程度を必要とすると考えたほうがいいでしょう。

通信教育のZ会では小学3年生から受験コースを、進研ゼミでは4年生から中学入試レベルの問題も含めた挑戦コースを設けています。塾では新4年生として3年生3学期の2月から受験カリキュラムを設けているところが多くあります。また3年生対象に受験を前提とした準備期間のコースを設けているところも。

受験準備の開始時期を考える上で、通信教育・塾などのカリキュラムは目安の一つとなります(通信教育・塾側の意向も入っているので、もちろん「絶対」ではない)。志望中学の受験科目数や公立中高一貫校の適性検査、学校の難易度を考えながら決めるといいでしょう。子どもにとって受験準備の2~3年間は決して短い年月ではありません。必ずお子さんの成長や性格、学習状況を考慮に入れて検討してください。

中学受験のメリットと留意点

東大合格者数トップを誇る開成。中高一貫校としてのメリットを最大限いかしている

中高一貫したカリキュラム編成を組めば、公立校と圧倒的な差が出てくるのは自明の理

中学受験最大のメリットは中高一貫校で6年間、学ぶことにあります。難関大学への受験準備は中学校での学習段階から重要で、私立中高一貫校の多くが難関大学進学を照準に効率的なカリキュラム編成や弾力的な授業を行っています。

たとえば先取り学習として、高2もしくは、高3・1学期ごろまでに高校の教育課程を修了し、以降は大学受験対策の授業を行うことが多く、英数等主要教科で習熟度別授業を実施する学校が増加中。特に英語はほとんどの私立学校で重視されていて、公立中学で週3~4時間のところを私立中学では週5~6時間以上学習し、一例を挙げると海城中学校(東京)では週8時間の英語を設定しています。加えて英会話授業も設け、ネイティブ教師とのT.T.(ティーム・ティーチング)により少人数で行う学校がほとんど。

また私立理系・文系、国公立難関大などコース制を設けている学校が多く、実践女子学園中学校(東京)は帰国生と国内生がともに学べる国際学級(グローバススタディーズクラス)を設置し“実践版英語教育”を行うなど、各校独自のコースにより能力の伸長を図っています。

このほかのメリットとして、高校受験がないのでゆとりある学校生活を送ることができる、6年間を同じ生徒集団や先生と過ごすため、人間関係を深めることができるなどがあります。これらは本人の適性や家庭の考え方とも関係するものであり、それぞれ自分にとって何がメリットなのかを親子で考える必要があるでしょう。

私立では中高6年間一貫して独自の教育を行っているため、原則的に高校入試を行わない学校もあるので注意してほしいところです。首都圏、特に東京は完全中高一貫校が多いのが現状。中学募集のみの主要校は以下のとおりです 

■東京都
・(男子校)麻布、武蔵、駒場東邦、早稲田、海城、暁星、など
・(女子高)桜蔭、女子学院、雙葉、白百合学園、東洋英和、立教女学院、?友学園、学習院女子など
・(共学)渋谷教育学園渋谷、桜修館、小石川、都立立川国際、区立九段、頴明館

■神奈川
・(男子校)浅野、栄光学園、聖光学院、逗子開成など
・(女子校)湘南白百合学園、清泉女学院、フェリス女学院、横浜共立学園、横浜雙葉、カリタス女子など
・(共学)関東学院、関東学院六浦、湘南学園、神奈川大学附属、公文国際学園など

■大阪
・(男子校)高槻
・(女子高)大谷
・(共学)金蘭千里

■奈良
・(女子高)奈良女子大学附属

■兵庫
・(男子校)淳心学院中学校
・(女子高)賢明女子学院、甲南女子、神戸海星女子学院、神戸国際中学校

■愛知
・(男子校)南山中学校男子部
・(女子高)愛知淑徳南山中学校女子部
・(共学)愛知工業大学附属

偏差値とは >>

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。